ルノー・ジャポンは、トゥインゴとルーテシアのスポーツモデル「ルノー・スポール」を10月1日から順次発売する。

　これにあわせ、ルノー・スポールについて高いスキルを持つ店舗を「ルノー・スポール スペシャリストディーラー」として認定、10月1日から開設した。

　ルノー・スポールは、ルノーのモータースポーツ活動と、スポーツモデルの開発・生産を行う組織。

■トゥインゴ ルノー・スポール
　同社のエントリーモデルとなる3ドア・コンパクトカー「トゥインゴ」のスポーツバージョン。価格は250万円で、10月1日に発売された。ステアリングは右のみ。

　ベースとなるのは2008年11月に国内発売された2代目のトゥインゴ。車体サイズは3610×1690×1460mm（全長×全幅×全高）で、ベースモデルよりも長く、狭く、低い。ホイールベースは2365mmで同じ。重量は1120kg。

　エンジンは、ベースモデルの1.2リッターまたは1.2リッターターボの「D4F」から、1.6リッター直列4気筒DOHC 16バルブの「K4M」に換装。スロットルバルブやプレナムチャンバー、インテークマニフォールド、燃焼室とピストンの形状が改善され、バルブの開き時間を長くし、リフトを増やすなどの改良が加えられた。これにより最高出力は98kW（134PS）/6750rpm、最大トルクは160Nm（16.3kgm）/4400rpm。5速MTを介して前輪を駆動する。

　また、高性能なシャシー「シャシーカップ」を採用。前後トレッドを1.2リッターターボモデルのトゥインゴGTよりも60mmずつ広げ、フロントサスペンションのロワアームをアルミとし、リアにはGTよりも剛性の高いアンチロールバーを入れるなど、独自のチューニングによりスポーツ性能を高めた。またタイヤはGTの185/55 R15から195/40 R17に変更されている。これに伴いブレーキもフロントには直径280mmのベンチレーテッドディスク、リアには直径240mmのソリッドディスクを装備する。

　インテリアにはノーマルより14mm低い位置に着座するルノー・スポール専用シート、ルノー・スポール専用ホワイトタコメーターなどを装備。リアシートは左右独立で折りたため、オートエアコン、スピードリミッター、クルーズコントロールを搭載する。

■ルーテシア ルノー・スポール
　Bセグメントの3ドアモデル「ルーテシア」のスポーツバージョン。価格は299万円で、10月16日に発売される。ステアリングは右のみ。

　「クールシックロケット」と銘打たれたホットハッチ。車体サイズは4020×1770×1485mm（全長×全幅×全高）、ホイールベースは2585mm。重量は1240kg。

　張り出したフェンダー、大型のエアインテーク、エアアウトレット、サイドシル、リアディフューザーなどをエクステリアに装備。リアディフューザーは130km/hで48kgのダウンフォースを発生させる。

　エンジンは2リッター直列4気筒DOHC 16バルブの「F4R RS」。最高出力は148kW（202PS）/7100rpm、最大トルクは215Nm（21.9kgm）/5400rpm。6速MTを介して前輪を駆動する。タイヤサイズは215/45 R17。

　2つのバルブ機構を持つダブルエフェクトダンパーを採用し、日常の快適性と走行性能のバランスをとった。フロントサスペンションにはダブルアクスルストラットシステムを採用。アクスルとロワアームをアルミ製とした。ブレーキはブレンボ製で、フロントは直径312mmのベンチレーテッドディスクと4ポットキャリパー、リアは直径300mmのソリッドディスクにシングルピストンキャリパー。

鈴鹿サーキットで開かれた発表会には、ルノーF1チームのフェルナンド・アロンソ選手（右）とロマン・グロージャン選手も登場

■ルノー・スポール スペシャリストディーラーを開設
　ルーテシアとトゥインゴ、両ルノー・スポールモデルの発売を機に、「ルノー・スポール スペシャリストディーラー」を開設する。専門の研修を受けた「ルノー・スポール スペシャリスト」と呼ばれるスタッフが在籍し、ルノー・スポール全モデルの試乗車を常時用意する。同ディーラーでのみ取り扱う専用アクセサリーパーツも用意する予定。

　さらにルノー・スポールユーザーを対象としたサーキット走行イベントを開催する。今年は10月24日にルノー・スポール ジャンボリーをツインリンクもてぎで行うほか、11月14日にルノー・スポール パッションデイズも開催する。

　10月1日に開設されるルノー・スポール スペシャリストディーラーは「ルノー東京有明」「ルノー世田谷」「ルノー神奈川　厚木インター」「ルノーKit-R高前」「ルノー京都CADONO」「ルノーネクストワン徳島」「ルノー福岡中央」の7店舗。