トヨタ、アクセルペダルに関する改善処置内容を発表 米国でリコール対象の8モデル |
2010年2月1日発表(現地時間)
トヨタ自動車は2月1日(現地時間)、アクセルペダルの不具合に関する米国でのリコール対象車8車種に対し、改善措置の内容を決定し、米国トヨタ自動車販売を通じて発表した。
この不具合は、アクセルペダル内部のフリクションレバー部が磨耗した状態で、低温時にヒーターをかけるなどすると、フリクションレバー部が結露し、最悪の場合アクセルペダルがゆっくり戻る、または戻らないという現象が発生するというもの。
1月21日にリコールを行うことを決定しており、対象となるのは、2005年以降の「アバロン」、2007年以降の「カムリ」「タンドラ」、2008年以降の「セコイア」、2009年以降の「RAV4」「カローラ」「マトリックス」、2010年の「ハイランダー」の8車種。1月26日には、これら8車種の米国での販売、生産を当面休止することも発表されていた。
改善措置の内容は、アクセルペダル内部にスチール製の強化板を挟むもので、これによりアクセルペダルの不具合の原因となるフリクションレバー部とペダルアーム部の接点に隙間を設けるとともに、ペダルの戻る力となるバネの反力を強化すると言う。
米国では、改善措置の実施準備が整い次第、各販売店での作業を開始する予定で、リコール対象車への改善措置を最優先に実施するとともに、状況に応じて販売・生産についても再開するとしている。欧州や中国およびその他の国・地域においても、同様の改善措置を実施する方針であると言う。
(編集部:谷川 潔)
2010年 2月 1日