三菱自動車工業は2月17日、新型コンパクトSUV「RVR」を発売した。価格は178万5000円～244万9650円。

　RVRは、SUVならではの高いアイポイントに加え、全長4295mmというコンパクトボディーと相まって、街中での取り回しのよさを特徴としながらも、ホイールベースを2670mmとすることで十分な居住空間を確保した。ボディーサイズは4295×1770×1615mm（全長×全幅×全高）、室内サイズは1865×1480×1265（パノラマガラスルーフ装着車は1280）mm（室内長×室内幅×室内高）。

直列4気筒DOHC 1.8リッターエンジンの4B10 MIVEC

　グレードはE、M、Gの3モデルで、それぞれに2WD（FF）/4WDを設定。いずれのモデルも可変バルブタイミング機構MIVEC搭載の直列4気筒DOHC 1.8リッターエンジンを搭載し、最高出力は102kW（139PS）/6000rpm、最大トルクは172Nm（17.5kgm）/4250rpm。

　トランスミッションに6速スポーツモード付きのCVT「INVECS-III」を組み合わせるほか、高効率の発電制御を行う減速エネルギー回生システムや電動パワーステアリング、エンジンの低フリクション化などによる低燃費技術などで、10・15モード燃費は2WD車で15.2km/h、4WD車で15.0km/hとした。これにより、平成17年排出ガス基準75％低減レベルと平成22年度燃費基準＋15％を達成し、全車とも50％の「環境対応車 普及促進税制」（エコカー減税）に適合する。

左からM、E、G

　スタイリングデザインのコンセプトは「コンパクトダイナミズム」。フロントマスクに同社のデザインアイデンティティである「ジェットファイターグリル」を採用するほか、躍動感のあるキャラクターライン、流れるようなルーフラインにより前進感を表現したと言う。また、フロントフェンダーに柔軟性・復元性の高い樹脂フェンダーを採用することで、軽量化と耐衝撃性を向上させている。

　光軸自動調整機構付き「スーパーワイドHIDヘッドライト」は、従来のHIDに比べて約1.4倍の光量を誇るとともに、サブリフレクターを採用することで側方側も照射できるようになり、大幅な光量アップに成功したと言う。照射角は80度を確保。これはギャラン フォルティスで採用するHIDの42度、HIDとヘッドライトの配光をコントロールするAFS（アダプティブフロントライティングシステム）の組み合わせの65度と比較すると、より広角に照射しているのが分かる。ブレーキランプには視認性の高いLEDストップランプを採用した。

　ボディーカラーは新色のカワセミブルーメタリックとチタニウムグレーメタリックに加え、ホワイトパール、ブラックマイカ、クールシルバーメタリック、レッドメタリック、コズミックブルーマイカ、クォーツブラウンメタリックの全8色を設定する。

カワセミブルーメタリック	チタニウムグレーメタリック	ホワイトパール
ブラックマイカ	クールシルバーメタリック	レッドメタリック
コズミックブルーマイカ	クォーツブラウンメタリック

光軸自動調整機構付き「スーパーワイドHIDヘッドライト」は、従来のHIDに比べて約1.4倍の光量を誇る	写真上段が従来のHIDで、下段がスーパーワイドHIDヘッドライト。より広角に照射しているのが分かる	フロントフォグランプはGに標準装備、Mにオプション設定される
ブレーキランプは視認性の高いLEDを採用	リアワイパーはシフトレバーをリバースに入れると自動で2回作動する「リバース連動リアオートワイパー」	Gに標準装備する215/60 R17サイズのタイヤにツイン5本スポークの軽量17インチアルミホイール。E、Mは16インチホイール

　インテリアはブラックを基調とし、シフトゲートなどにメッキをあしらうほか本革巻きのステアリングホイール＆シフトノブなどを採用することで、高い質感を実現した。

　最上級グレードのGは、平均車速、燃費、燃料残量などの車両情報を表示するマルチインフォメーションディスプレイを標準装備するほか、アンバー色のイルミネーション付き「パノラマガラスルーフ」をオプション設定。

　リアシートは2段階のリクライニングと前倒しが可能な「アジャスタブルリターンシート」を採用。ラゲッジスペースは419Lの容量を確保するほか、濡れた物や汚れ物を収納できる床下収納スペースを設けた。

Gにオプション設定されるパノラマガラスルーフは、954×860mm（縦×横）と大型のものを採用。電動サンシェードに加え、開口部左右にLEDのイルミネーションユニットを内蔵。明るさは3段階で調節できる

インテリアはブラックカラーを基調とし、随所にメッキをあしらった		Gは本革シートをオプションで設定

Gの前後シート。フロントシートのシートバックは肉薄化され、後席の居住性を高めている		リアシートはリクライニングと前倒しできるアジャスタブルリターンシートを採用

Gはスクエアを基調にした幾何学的なグラフィックの3Dエンボスとクロスファブリックを組み合わせる	M、Eのシート地はエンボスファブリックにプレーンニットの組み合わせ	Gに採用するパドルシフトはマグネシウム合金製。ステアリング右側でシフトアップ、左側でシフトダウン

センターコンソールの肘掛けは65mmのスライド量を有する		センターコンソールボックス内にはアクセサリーソケット

ステアリングは上下20mmの調整が可能なチルト調整と伸び側20mm、縮み側20mmのテレスコピック機構つき		Gに採用する高輝度のハイコントラスト文字板を採用。中央のインフォメーションディスプレイは平均燃費や水温、燃料計などを表示。燃費効率のよい走行状態で点灯するECOランプも備える

トランスミッションに6速スポーツモード付きのCVT	プッシュ式スタートボタンは同社初の採用。Gに標準装備、Mにキーレスオペレーションシステムとセットでオプションとなる	リアシートの肘掛けにはドリンクホルダーが2つ

ラゲッジルームのボードは中折れヒンジ構造の折りたたみ式を採用。カーゴボードの下には約26Lのカーゴボックスを設け、濡れた衣類や汚れたアウトドア用品などの収納が可能