ウィルコム、会社更生手続きを開始。負債総額2060億円 日産「カーウイングス」、ホンダ「インターナビ」は継続利用可能 |
2010年2月18日発表
ウィルコムは2月18日、会社更生手続き開始の申し立てを行うことを決議し、東京地方裁判所へ申し立てを行ったことを発表した。負債総額は2060億円。
また、同社は企業再生支援機構に対し、主力行である三菱東京UFJ銀行・みずほコーポレート銀行と連名で支援の申し込みを行ったほか、ソフトバンクなどとも支援について協議していることも明らかにした。
ウィルコムはPHSを中心に移動体通信事業を行っており、その通信モジュールはカーナビを利用した情報サービスである日産自動車の「カーウイングス」、本田技研工業の「インターナビ・プレミアムクラブ」用の通信手段としても提供されている。
日産、ホンダ両社にサービスの継続について確認したところ、ウィルコム自身が「お客様に対しては、従前通りのサービスを継続して提供いたします」と発表していることもあり、現時点ではサービスの継続に関する影響はないとしている。また、日産、ホンダともウィルコムの通信モジュール以外の携帯電話によるデータ通信手段を提供しており、「万が一の場合も、代替の通信手段はある」(日産広報)と言う。
なおホンダにおいては、2月25日に発表されるハイブリッド車「CR-Z」から、ウィルコムの通信モジュールを用いた通信費無料の「リンクアップフリー」を開始する予定だが、これに対しての影響は現時点でないとした。
(編集部:谷川 潔)
2010年 2月 18日