SUPER GT開幕戦鈴鹿リポート【イベント編】
激感スカイデッキなど新たなイベントやSKE48の国歌斉唱も

2010年3月20日、21日開催



 鈴鹿サーキットで3月20日、21日に開催された2010 AUTOBACS SUPER GT 第1戦「SUZUKA GT 300km」では、レースファンだけでなく、家族連れでも楽しめるさまざまなイベントが開催された。SUPER GTやフォーミュラ・ニッポンでは毎戦多くのイベントが行われるので、週末のサーキットをたっぷり楽しめるはずだ。

土曜の早朝だが多くのファンが駆け付けた公開車検

オープンピット/公開車検
 土曜の早朝からイベントはスタートする。まず行われるのが公開車検で、オフィシャルが参加車両のチェックをする様子を間近で見ることができる。公開車検はパドックパスなど、パドックに入場可能なパスを持っていれば参加可能だ。


ピットウォーク
 マシンを間近で見られる機会は他にもある。ピットウォークとGTキッズウォークだ。ピットウォークは土曜と日曜に行われ、GTマシンを間近で見られるだけでなく、多くのチームがドライバーのサイン会や写真撮影を行っている。レースクィーンも全員参加で迎えてくれるので、毎回ピットロードは観客で埋め尽くされる人気イベントだ。

ピットウォークに参加する観客(土曜日)日曜日も多くの観客が参加したサインをする石浦宏明選手
平手晃平選手は女性と子供に人気“イケメン”吉本大樹選手の周りには女性ファンが集まっていた笑顔でサインする小暮卓史選手

GTキッズウォーク
 中学生以下の子供がいれば、同伴者は無料となるのがGTキッズウォーク。土曜日のセッション終了後に行われる。大人だけでは参加できないので、観客数は多少減るが、それでも混雑する人気イベントだ。ピットウォークと同様、ドライバーがサインしてくれたり記念撮影に応じてくれる。小さな子供を抱っこして撮影してくれる選手もいたので、一生の記念になるだろう。

GTキッズウォークも大人気子供と握手するブノワ・トレルイエ選手笑顔でサインする本山哲選手
松田次生選手は写真にサインロニー・クインタレッリ選手も気軽にサインに応じていたフォーミュラ・ニッポンドライバーにもなり、将来が期待される井口卓人選手。このサインはいつかお宝になるか
子供にも母親にも人気の吉本選手立川祐路選手とリチャード・ライアン選手はいつもテーブルを用意してサインに応じている脇阪寿一選手のピット前は人だかりとなる
伊沢拓也選手も笑顔でサイン「楽しかった?」と子供に話しかけながらサインする高橋国光監督GTキッズウォーク中はコースも開放。オフィシャルカーも間近で見られる

キッズエンジョイスペース(キッズオアシス)
 子供向けのイベントとして、グランドスタンド裏のGPスクエアに登場したのがキッズオアシスだ。ここではサーキットドリルという問題集が用意され、親子で問題を解きながら、レーシングカーのメカニズムを学習することができる。問題はかなり難解で、レース通のお父さんの威厳を見せるチャンスかもしれない。キッズオアシスではF1マシンの塗り絵も用意されており、子供ならではのセンスを活かした、自分好みのF1カラーリングを楽しむ様子がみられた。

キッズオアシスで行われたサーキットドリル親子で回答。かなり難しい問題が並ぶ塗り絵中。昔のベネトンカラーに似てるかも

2010 SUPER GT開幕前夕祭 Twilight party
 普段のレースではGTキッズウォークでイベントは終了となるが、この日は「2010 SUPER GT開幕前夕祭 Twilight party」が開催。グランドスタンド前に用意された特設ステージで、小暮卓史選手、松田次生選手、平手晃平選手のトークショーで始まり、鈴鹿サーキットクィーン第32期生の紹介、モータースポーツジャーナリストの高橋二郎氏の直前予想などが行われ、レースファンにはたまらないイベントとなった。

グランドスタンドには多くの観客が集まったドライバー3人のトークショー。予選1位の小暮選手は終始笑顔
鈴鹿サーキットクィーン第32期生高橋二郎氏の予想は……?
土曜日の朝のセッションから激感エリアはカメラの砲列

激感エリア
 実際にコースを走るマシンを、スタンドよりも間近で見られるイベントが激感エリアだ。ストレートエンドの内側、2コーナーのイン側、S字の内側の3カ所が用意された。特に2コーナーのイン側は金網が一切ないので、カメラマンには人気の場所だ。B席スタンド用に設置された大型ビジョンも見えるので、撮影も観戦も堪能できるとあって、1日中この場所で過ごす観客もいるようだ。


激感スカイデッキ
 ストレートエンドの激感エリア内に、鈴鹿サーキットならではのイベントが用意された。1コーナーのイン側から、20mの高さで見下ろすことができる激感スカイデッキがそれだ。誰も見たことのない角度からマシンを見ることができる。

地上20m、スカイデッキが激感エリアに設置された高所恐怖症の人には無理そう。マシンを真上から見下ろす感じとなる
日曜の午前中。黄砂で霞む中、サーキットサファリが行われた

サーキットサファリ
 コースの中で行われるイベントがサーキットサファリだ。サーキットをバスで1周回る間、すぐ横をGTマシンが猛スピードで駆け抜けていく。昨年も多くのレースで行われ、人気の高いイベントだ。


ドライバートークショー
 サーキットに入場した人なら、誰でも楽しめるイベントがドライバートークショーだ。グランドスタンド裏のGPスクエアに用意されたステージに、脇阪寿一選手と伊沢拓也選手が登場すると、数十メートルの人垣ができた。決勝前とあって脇阪寿一選手が伊沢拓也選手に「予選で8号車 ARTA HSV-010が12位に落ちたのは伊沢選手が乗ってないから?18号車 ウイダー HSV-010が速いのは何か特別なマシンちゃうの?」と、伊沢選手が回答に困るツッコミを入れていた。その回答は……会場に来た人だけが聞けるぶっちゃけトークだ。報道には載らない裏情報が聞けるかもしれない。

脇阪選手のツッコミにたじたじとなる伊沢選手人気ドライバーの登場で、もの凄い数の人が集まったダンロップのステージには服部尚貴氏が登場
横浜タイヤブースには近藤真彦監督がやはり人気はすごいステージにはもちろんレースクィーンも

SKE48の国歌斉唱
 AKB48に続き、秋元康氏がプロデュースする、名古屋に拠点を置くアイドルグループ「SKE48」が今年から鈴鹿サーキットモータースポーツ応援団に就任した。今回は決勝直前の国歌斉唱をSKE48の佐藤実絵子さん、出口陽さん、古川愛季さんが熱唱した。会場からは「おッ上手いじゃん」との声も聞こえた。日曜日のピットウォーク中には放送室から彼女たちのトークショー「SKE48 on Air~こちら鈴鹿放送室デスから」も行われた。

国歌斉唱をするSKE48の3人レース後の表彰式にはファンも参加できる

 この様に、サーキットでは数多くのイベントが行われている。レース観戦をより楽しめる環境が整っているので、せひサーキットに足を運んでいただきたい。

(奥川浩彦)
2010年 3月 24日