国土交通省とNASVA（自動車事故対策機構）は4月16日、2009年度チャイルドシートアセスメントの結果を発表した。

　乳児用、乳児・幼児兼用、幼児用のチャイルドシートの、前面衝突試験と使用性評価試験を行うもの。

　前面衝突試験は、チャイルドシートに子供ダミーを乗せ、台車で55kmで打ち出し、その結果を「推奨せず」「普通」「良」「優」の4段階で評価する。

　使用性評価は、複数の専門家が「取扱説明書等の記載内容」「本体表示内容」「本体機構の性能」「座席への取付け」「乳児／幼児の着座性」について5点満点で評価する。

　対象となるのは2009年10月末の時点で販売されている製品のうち、前年度に試験したものを除き、出荷実績が上位の製品。試験は乳児用と幼児用に分けられて行われ、乳児・幼児兼用シートは両方の試験にかけられる。

　2009年度の試験製品と結果は次のとおり。前面衝突試験で「推奨せず」となった製品はなかった。また、使用性評価では、平均点が基準の3点を下回る製品はなく、平均4点以上をマークした製品が4つあった。とくに乳児・幼児兼用シートは全製品が4点以上となった。

■乳児用

区分	メーカー	製品名	前面衝突	使用性評価（平均点）
乳児用 （体重10kg未満、または13kg未満）	日本育児	ベビーズシート	良	3.3
	VCJコーポレーション	レーマー・ベビーセーフプレミアム	優	4.2
乳児・幼児兼用 （体重18kg以下）	コンビ	ラクティアターン	良	4.1
	タカタ	takata04-neo premium	普通	4.2
	リーマン	パミオドゥーエ	優	4.0

■幼児用

区分	メーカー	製品名	前面衝突	使用性評価（平均点）
乳児・幼児兼用 （体重18kg以下）	コンビ	ラクティアターン	普通	4.2
	タカタ	takata04-neo premium	優	4.2
	リーマン	パミオドゥーエ	良	4.0
幼児用 （体重9kg～18kg）	レカロ	Young Sport	普通	3.2

　なお、結果等の詳細は、4月21日以降にNASVA公式サイトまたは国土交通省の公式サイト上（http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/02assessment/child_h21/index.html）に掲載される。