メルセデス・ベンツ、「E 350 カブリオレ」

Eクラス カブリオレ。写真は欧州仕様

2010年4月20日発売
898万円



 メルセデス・ベンツ日本は4月20日、4シーターカブリオレ「E 350 カブリオレ」を発売した。3.5リッターV型6気筒DOHCエンジンを搭載した左ハンドルモデルのみが用意され、価格は898万円。

 新型Eクラス(W212)の4人乗りカブリオレ。これでEクラスにはセダン、クーペ、ワゴン、カブリオレの4車種が揃ったことになる。

 ルーフにはソフトトップを採用し、オープン時にも252リッターのトランク容量(クローズ時342リッター)を確保したほか、すっきりとしたシルエットを実現した。12の車体色と、3色のソフトトップ、8種のインテリアカラー、3種のインテリアウッドトリムを用意する。

 年間を通じてオープンエアドライブを楽しめるよう、さまざまな快適装備を備える。「アーコースティックソフトトップ」と呼ばれるソフトトップは、23.5mmの厚さを持ち、多層構造により騒音や風切り音を遮蔽し、すぐれた耐候性と断熱性によりクーペ同様の室内環境を実現したとしている。40km/h以下で電動開閉が可能で、開閉に要する時間は約20秒。

 また、フロントウインドーフレーム上部の可動式ウインドデフレクターと、後席左右ヘッドレスト間の可動式ドラフトストラップの組み合わせ「エアキャップ」を用意。ウインドデフレクターで気流を持ち上げることで室内の空気を滞留させ、ドラフトストラップで風の巻き込みを低減する。室内の乱流が低減するため、静粛性にも貢献する。これらは160km/hまでの速度域で起動でき、最高速度までそのまま使用できる。

 さらに、前後席のヘッドレストの吹き出し口から温風を吹き出す「エアスカーフ」も用意する。エアキャップとエアスカーフはセットで15万円のオプションとなる。

 このほか、横転時にリアヘッドレストが瞬時に上昇して乗員を守る「オートマティックロールバー」を備える。

 エンジンは.5リッターV型6気筒DOHCで、最大出力200kW(272PS)/6000rpm、最大トルク250Nm(35.7kgm)/2400-5000rpm。トランスミッションは7速AT。バッテリーが80%充電されていると動作を休止する省エネルギーオルタネータや、運転状況に応じてアシスト量を制御するECOパワーステアリングポンプなどで補機類の駆動ロスを低減した。

 このほかESP、アダプティブ ブレーキ、アダプティブ ハイビームアシスト、アテンションアシスト、パーキングアシストリアビューカメラ、パークトロニック、アクティブボンネットなどのハイテク安全装備をほかのEクラス同様に搭載する。

 車体サイズは4705×1785×1395mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2760mm、前後トレッドは1540/1545mm。重量は1790kg。

 なお63万円のオプションで、エアロパーツやワイドホイール&タイヤ、ダイナミックハンドリングパッケージなどが含まれる「AMGスポーツパッケージ」を用意。装着すると、全長が4715mm、後トレッドが1535mm、重量が1810kgとなる。

クローズ時エアキャップエアスカーフ

(編集部:田中真一郎)
2010年 4月 20日