プジョー、初のクロスオーバー「3008」発売

2010年6月1日発売
339万~385万円



 プジョー・シトロエン・ジャポンは6月1日、クロスオーバービークル「3008」を発売した。価格は次のとおり。

モデルシートエンジン変速機価格
3008 Premiumファブリック直列4気筒DOHC1.6リッター
直噴ツインスクロールターボ
6速AT339万円
3008 Griffeレザー385万円

広く開放的なインテリア
 同社初のクロスオーバーモデル。「セダンのドライビングフィールとインテリア」「MPV(マルチ・パーパス・ビークル)の広い室内空間と高いアイポイント」「SUVの力強いスタイリング」を兼ね備えたクルマとしている。

 4365×1835×1635mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2615mmの5ドア・モノスペース・トールボーイスタイルボディーを持ち、フロントに大型エアインテークを装備。前後のステンレス製アンダーガードとともに、SUV風に演出している。

 308ハッチバックより15mm増えた全幅は、室内空間の拡大に費やされ、1565mmの室内幅を確保。シート座面から天井までの高さも、前席1100mm、後席1050mmとした。これに、1202×1382mm(最大幅×前後長)の大型パノラミックガラスルーフと、約1.7m2の面積を持つフロントウインドーを組み合わせ、開放感のあるインテリアを実現したとしている。なおパノラミックガラスルーフは、熱線を約86%、紫外線を約99%カットする。

 ラゲッジスペース容量は432~1241L。後席の折りたたみは専用スイッチで可能だが、この際、座面が沈み込んでラゲッジスペースの床面と同じ高さになる。またラゲッジスペース床面は高さを3段階で調整できる。432Lの容量は、もっとも下段に床面を設置した場合のもの。

 テールゲートは上下2分割式。少ない荷物は上ゲートのみ開いて出入れする。また下ゲートを開くとベンチシートとして使える。

 車高を利してドライバーのアイポイントを高くした一方で、インテリアはセダンライクなデザインを採用。Permiumはファブリック、Griffeはレザーのシートを装備するが、色はどちらもブラック。Griffeには電動アジャスト機能+シートヒーター付のグレージュ・レザーを受注生産として設定する。

 ステアリングコラムのユニバーサル・ジョイントを通常の2カ所から3カ所に増やすことで、ステアリングが“寝る”のを防ぎ、自然なドライビングポジションとした。

 またインストゥルメントパネル上部に、走行速度やクルーズコントロール/スピードリミッター、ディスタンスアラートなどを表示するポップアップ式ヘッドアップディスプレイを標準で装備する。ディスタンスアラートは、フロントのセンサーで前車との距離をはかり、設定した車間距離より近づくとヘッドアップディスプレイで警告するシステム。

Premiumのファブリック内装Griffeのレザー内装

1.6リッター直噴ターボを搭載
 エンジンは直列4気筒DOHC 1.6リッター 直噴ツインスクロールターボの「EP6CDT」をフロントに横置きで搭載。6速ATを介して前輪を駆動する。最高出力115kW(156PS)/6000rpm、最大トルク240Nm(24.5kgm)/1400-3500rpmを発生する。10・15モード燃費は10.6km/L。重量はPremiumが1540kg、Griffeが1560kg。

 サスペンションは308と同じく前マクファーソンストラット、後トーションビーム。左右のリアショックアブソーバーを油圧で連結し、左右逆相のロール時には減衰力を高め、左右同相となるバンプ・リバウンド時に減衰力を抑える仕組み「ダイナミック ロールコントロール」を持つ。

 車重の増加に伴ない、ブレーキも強化。前に直径283mm、厚さ26mm、キャリパーピストン径57mmのベンチレーテッド・ディスクを、後ろに直径268mm、厚さ12mmのソリッドブレーキディスクを備える。

 ESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)、ABS、EBD(電子制御制動力分配システム)、ブレーキ・アシストなどの安全装備を備えるほか、Griffeにはバイキセノンヘッドライトを採用。ステアリング操作に応じて照射角度を自動的に変えるディレクショナル・ヘッドラライトや、自動光軸調整機能とヘッドランプウォッシャーも備える。

(編集部:田中真一郎)
2010年 6月 1日