プジョー、200周年記念イベント「THE PEUGEOT UNIVERSE」開幕
まだ日本に1台の「RCZ」を展示、シティコミューター「BB1」も

2010年6月18~20日
東京ミッドタウン



 プジョー・シトロエン・ジャポンによる、プジョーブランド創業200周年記念イベント「THE PEUGEOT UNIVERSE at Tokyo Midtown」が6月18日、東京ミッドタウン地下1階「アトリウム」で開幕した。会期は6月18日~20日。開場時間は11時~20時。

 現在のプジョーの前身であるPeugeot-Freres et Jacques Mailiard-Salinsが創立されてから200年となる2010年、同ブランドはロゴマークやメッセージを刷新し、プジョーブランドの独自性と、環境問題や新しいモビリティへのコミットを打ち出している。

 THE PEUGEOT UNIVERSEはこれを表現するもので、電気動力のシティコミューター「BB1」のほか、新たなラインアップ車種「3008」「RCZ」を展示している。

 3008は6月1日に発売された同ブランド初のクロスオーバーモデル。SUVの使い勝手と運転しやすさ、セダンのドライバビリティを兼ね備えたモデルとしている。展示されている車両には乗り込むこともできるし、上下分割式で下段がベンチになるリアゲートも試すことができる。

3008。上下分割式テールゲートや着座位置を確かめられる

 RCZは、やはり同ブランド初の2+2コンパクトスポーツクーペ。右ハンドル+6速ATと左ハンドル+6速MTの仕様が用意されるが、5月21日から開始されている予約受付では、左ハンドル仕様のほうが売れていると言う。プジョーブランドらしい精悍なルックスと、スポーティーな走りの組み合わせに期待するユーザーの多さが伺われる。こちらも実車に乗り込むことができる。

 展示されているRCZは右ハンドル+6速AT仕様だが、現在、日本にある唯一のRCZとのこと。現車を確認したい向きは、ぜひ東京ミッドタウンに赴かれたい。

ダブルバブルルーフやマッシブなボディーが目を引くRCZ

 BB1は、リチウムイオンバッテリーと2基のモーターで後輪を駆動するマイクロカーの、コンセプトモデル。すでにプロダクションモデルの開発が始まっており、3~4年後の発売が期待される。

 同社は三菱自動車の電気自動車(EV)「i-MiEV」を自社ブランドで発売することになっているが、BB1は都市内での使用にフォーカスした車両。バイク風のハンドルバーによる操作系や、またがって座るシートを採用することで、2.5×1.6×1.54m(全長×全幅×全高)のコンパクトなボディーへの4人乗車を可能にした。モーターの最高出力は10kW×2、最大トルクは320Nm×2。最高速度90km/h、航続距離は120kmというスペックからもシティコミューターであることが分かる。

 こちらは走行可能な車両であるものの、さわることもできないが、間近でその特異なプロポーションやディテールを観察することができる。

生産も予定されている電動シティコミューター「BB1」。わかりにくいが、バイクスタイルの室内もスモークガラスを通してうっすら見ることができる
バーチャルショールームのパソコンで試乗の予約などもできるステージでは1日3回、プジョーについてプレゼンテーションする

(編集部:田中真一郎)
2010年 6月 18日