アストンマーティン、「DB9」シリーズを一部改良
デザイン変更のほか、新たにアダプティブダンピングシステムを採用

DB9 クーペ

2010年8月~9月デリバリー開始



DB9 ヴォランテ

 英アストンマーティンは、「DB9 クーペ」「DB9 ヴォランテ」(コンバーチブル)を一部改良し、日本市場に向けたモデルを7月から生産開始する。価格は本国でDB9 クーペが12万2445ポンドから、DB9 ヴォランテが13万1445ポンドからとなっているが、日本での販売価格は未定で、7月中に決定する。デリバリーの開始は8月~9月を予定。

 2003年のデビュー以降、DB9シリーズが改良を受けるのは今回が初。今回の改良では主にデザイン変更が行われ、フロントバンパーを一新したほか、光沢仕上げのラジエーターグリル、六角形のメッシュを取り付けたロアインテークを採用するほか、ヘッドランプベゼルのデザインをリフレッシュ。さらにサイドシルはホッケースティックのような曲線を描くデザインに変更した。

 また、ダイヤモンド研磨仕上げの20本スポークアルミホイールやクリアテールランプレンズを標準装備としたほか、オプションで用意するホイールのデザインも一新した。

 インテリアでのオプション設定も充実を図り、新たにタイヤ空気圧モニタリングシステムやダブルアペックスアルミフィニッシュトリム、バング&オルフセンのBeoSoundオーディオシステムを用意した。

 サスペンションには「ラピード」「DBS」に導入済みの、路面の状況の変化によってダンパーのセッティングを自動的に変化させる「アダプティブダンピングシステム」を採用。同システムは車内のスイッチで乗り心地を最適化するノーマルモードと、スポーツ走行に最適な硬めのセッティングとなるスポーツモードを切り替えられる。これに伴い、従来で用意されていた「DB9 スポーツパッケージ」は廃止された。

 DB9シリーズはV型12気筒 6.0リッターエンジンを搭載し、最高出力470bhp、最大トルク442ib-ftを発生。トランスミッションは6速AT(タッチトロニック)または6速MTを用意する。

(編集部:小林 隆)
2010年 6月 28日