マレーシア、セパンサーキットで開催された2010 AUTOBACS SUPER GT 第4戦「SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA」。本記事はイベントの様子をお伝えしていく。

マレーシアの首都、クアラ・ルンプールといえばペトロナスタワー。トムスチームのメインスポンサーとして知られるマレーシアの国立石油会社ペトロナスのビル

　マレーシアはマレー半島とボルネオなどの一部に位置し、首都であるクアラ・ルンプールはマレー半島側にある。マレー半島の南側の先端はシンガポール、北側はタイと接している。シンガポールとの国境にある街は、サッカーファンにはおなじみのジョホール・バルだ。

　レースが行われたセパンサーキットはクアラ・ルンプールから50kmほど離れた郊外にあり、すぐそばにクアラ・ルンプール国際空港がある。クアラ・ルンプール国際空港は敷地面積が世界2位、成田空港の10倍の広さの空港で、多くの航空会社が乗り入れている。日本からは成田空港、関西空港からマレーシア航空の直行便が利用できるほか、乗り継ぎを利用すればキャセイパシフィック航空、チャイナエアラインなど多くの便で行くことができる。

　セパンサーキットはSUPER GTは10回目の開催となるが、F1グランプリは1999年から開催されており、比較的手軽に観戦できる海外サーキットと言えよう。

　現地に貼られていたSUPER GTのポスターを見ると、グランドスタンドの観戦料金は100RM（約3000円）、K1と呼ばれる1コーナーのスタンドは70RM（約2100円）となっている。ちなみに現地の物価相場だが、コンビニで500mlのペットボトルが2.2RM（約66円）、缶のコーラが1.6RM（約48円）、クアラ・ルンプール市内の電車の初乗りが2RM（約60円）程度だった。

SUPER GTの現地のポスター	メイン・グランドスタンド100RM（約3000円）となっている

　国内で行われるSUPER GTではファンを楽しませるイベントが多数開催されているが、セパンでも多くのイベントが行われていた。ピットウォークをはじめ、キッズウォーク、サーキットサファリ、イベントステージなどを実施し、多くの地元ファンや日本から来たファンを楽しませていた。

■ピットウォーク
　予選日はサーキット全体の観客数が少なめで、ピットウォークも参加者は少なかった。決勝日になると多くの観客が訪れ、国内レースと同様な賑わいを見せていた。国内レースではドライバーもレースクィーンも大人気だが、セパンで人気が高いのはレースクィーンのようだ。そのためか、国内レースのように、人数を制限してサイン会を行うチームはなく、参加者は気軽にレーサーに近付くことができそうな雰囲気だった。

　隣国シンガポールのサンダーアジアレーシングは、ほぼ地元チームということもあり、多くのファンがサインを求めていた。

決勝日のピットウォークは混雑した	サインに応じるオリベイラ選手	サンダーアジアレーシングの2人は人気者

■キッズウォーク
　観客が少なめの予選日、しかも18時過ぎの開催ということで、全体的にはゆとりのあるイベントとなっていた。本来は子連れでないと参加できないイベントだが、レースクィーンを撮影する大人が目立っており、子連れでなくても参加できるのかもしれない。

　このイベントで注目を集めていたのは着ぐるみの2人組みだ。正式な名前は不明だが、日本人からは「せんとくんもどき」「偽せんとくん」と呼ばれ、現地の観客も含め、多くの人と記念撮影を行っていた。ARTAの井出有治選手は自分のカメラを持って追いかけ、2人と記念撮影を行っていた。

予選日のキッズウォークは比較的ゆったりした感じ	キッズウォークに現れた人気者。井出選手は追いかけて記念撮影していた

サーキットサファリには9台のバスが用意された

■サーキットサファリ
　日本でもおなじみのサーキットサファリはセパンでも行われた。バスの台数は日本より多く、9台のバスがコースを走行し、その横をGTマシンが疾走していった。

■イベントステージ
　グランドスタンド裏の様子も紹介しよう。グランドスタンド裏には国内レースと同様イベントステージが用意され、レースクィーンが続々と登場した。ステージに上がると、英語で挨拶をするなど現地のファンから喝采を浴びていた。

レースクィーンのステージは多くのファンが詰めかけた

　ステージ周辺を見ると、ランボルギーニ、フェラーリといった高級車も展示されているし、フォルクスワーゲンは大きなブースを出していた。

フェラーリ、ランボルギーニなども展示
フォルクスワーゲンは大きなブースを出していた	エネオスのブースではレースゲームを行っていた

PENNZOILのブースではキャンギャルと記念撮影	撮らせてもらいました
GTのタオルにレクサスの小旗を持った女の子を多くの人が撮影していた。将来はレースクィーン？

■サポートレース
　セパンサーキットではSUPER GT以外にタイで行われているトヨタ Vios/Yaris（日本名：ヴィッツ）シリーズ、中国で行われているシロッコカップ、GT3 Asia、GT4 Asiaなどが開催された。特にシロッコカップ、Yaris/Viosシリーズは、今大会が海外で初の開催となった。

GT4 Asiaのレースシーン		GT3 Asiaをグランドスタンドから撮影