アウディのスポーツEV「R8 e-tron」がラリー出場

R8 e-tron

2010年7月8日(現地時間)



 独アウディAGは7月8日(現地時間)、実験車両「R8 e-tron」で「ジルブレッタEオートラリー モンタフォーン2010」に出場したと発表した。

 同ラリーは、オーストリアのフォラルルベルク州を167.5km走行するイベントで、山道、渓谷、タイム計測など10のスペシャルステージが設けられている。アウディAGのミヒャエル・ディック技術開発担当取締役とファクトリードライバーのルーカス・ルール氏がハンドルを握った。

 R8 e-tronは、スタイルこそ同社のフラッグシップスポーツカー「R8」と同じだが、1輪あたり1基、計4基のモーターで駆動される電気自動車(EV)。通常は前後輪に3:7の割合でトルクが配分されるが、状況に応じて各モーターを個別に制御し、トルク配分を変えて、操安性を高める仕組みを備える。

 バッテリーは水冷式のリチウムイオンで、R8ならエンジンがある場所、つまりキャビンのすぐ後ろに搭載される。充電時間は230V/16Aで6~8時間、400V/63Aで約2.5時間。

 最高出力は230kW(313PS)、最大トルクは4500Nm(3319.03lb-ft)で、0-100km/h加速は4.8秒、最高速度は200km/h。アルミスペースフレームのボディーを支えるサスペンションは、前がトライアンギュラーダブルウイッシュボーン、後が鍛造アルミ製のトラペゾイダルリンク。

(編集部:田中真一郎)
2010年 7月 12日