三菱、SUV「パジェロ」を改良しクリーンディーゼルエンジンを搭載 ガソリンエンジン搭載車も燃費を向上 |
三菱自動車工業は、SUV「パジェロ」の3.2リッター コモンレール式ディーゼルエンジンをポスト新長期規制に適合した「クリーンディーゼル」としたほか、3.8リッター ガソリンエンジン搭載車の燃費を向上させるなどの改良を行い、9月16日より発売する。価格は、260万4000円~476万7000円。
今回の改良では、直列4気筒 DOHC 3.2リッター コモンレール式ディーゼルターボエンジンの吸気系や燃焼室形状などエンジン本体を大幅に改良し、NOx排出量を低減することでポスト新長期規制に適合させた。出力、トルクともに向上しており、最高出力は140kW(190PS)/3500rpm、最大トルク441Nm(45.0kgm)/2000rpm。
ポスト新長期規制に適合したことにより、エコカー減税(環境対応車普及促進税制)の対象となり、自動車取得税、自動車重量税が免税となるほか、クリーンディーゼル自動車導入費補助金(上限額20万円)が受けられる。10・15モード燃費はグレードによって異なり、SUPER EXCEEDが10.2km/L、そのほかは10.6km/L。
また、V型6気筒 SOHC 3.8リッター ガソリンエンジン搭載車は、エンジン制御の最適化などで燃費を向上させ、平成22年度燃費基準+5%を達成した。最高出力は185kW(252PS)/6000rpm、最大トルク338Nm(34.5kgm)/2750rpmで、10・15モード燃費は8.2km/L。
ボディータイプは2種類あり、ロングボディーが4900×1875×1870mm(全長×全幅×全高)、ショートボディーが4385×1875×1850mm。ホイールベースは、ロングが2780mm、ショートが2545mm。
なお、全グレードにおいて、走行中にアクセルペダルとプレーキペダルを同時に踏んだ場合に、ブレーキを優先する「ブレーキオーバーライド制御」を新たに採用している。
ボディータイプ | グレード | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 | エコカー減税 |
ロング | GR | V型6気筒 SOHC 3.0リッター | 5速MT | 4WD | 289万8000円 | 50% |
5速AT | 304万5000円 | 50% | ||||
直列4気筒 DOHC 3.2リッター ディーゼルターボ | 360万2000円 | 免税 | ||||
EXCEED | V型6気筒 SOHC 3.0リッター | 361万2000円 | 50% | |||
直列4気筒 DOHC 3.2リッター ディーゼルターボ | 411万6000円 | 免税 | ||||
SUPER EXCEED | V型6気筒 SOHC 3.8リッター | 447万3000円 | - | |||
直列4気筒 DOHC 3.2リッター ディーゼルターボ | 476万7000円 | 免税 | ||||
ショート | VR-I | V型6気筒 SOHC 3.0リッター | 5速MT | 260万4000円 | - | |
5速AT | 275万1000円 | - | ||||
VR-II | V型6気筒 SOHC 3.8リッター | 354万9000円 | - | |||
直列4気筒 DOHC 3.2リッター ディーゼルターボ | 384万3000円 | 免税 | ||||
SUPER EXCEED | V型6気筒 SOHC 3.8リッター | 399万円 | - |
(編集部:谷川 潔)
2010年 9月 2日