日産、電気自動車「リーフ」は「X」と「G」の2グレード
主要装備、サポートプログラムの概要も発表

電気自動車「リーフ」(ボディーカラーはアクアブルー)

2010年9月21日発表



 日産自動車は9月21日、12月に発売予定の電気自動車(EV)「日産リーフ」のグレード体系、主要装備、ボディカラーなど、主な仕様を発表した。

 発表によると、リーフは標準グレード「X」、上級グレード「G」の2系統で、ボディーカラーは全5色を設定する。各グレードの主要装備は次のとおり。

グレード主要装備ボディーカラー
XEV専用カーウイングスナビゲーションシステム、スタートアップサウンド、インテリジェントキー、4スピーカー、・オゾンセーフフルオートエアコン(デジタル表示)、LEDヘッドランプ、リアルーフスポイラー、16インチアルミホイール、車両接近通報装置、VDC(ビークルダイナミクスコントロール)、充電ケーブル(コントロールボックス付き/200V 7.5m用)、充電ケーブル格納バッグアクアブルー、ホワイトパール、ブリリアントシルバー、スーパーブラック、ラディアントレッド
G(Xの装備に加えて)ソーラーセルモジュール、ASCD(オートスピードコントロール装置)、バックビューモニター、4スピーカー→6スピーカー、トノカバー、ETCユニット
ホワイトパールブリリアントシルバー
スーパーブラックラディアントレッド

 また、急速充電器を設置する181店舗(9月21日時点)を公開(http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2010/_STORY/100921-01-02.pdf)するとともに、200Vの普通充電器を12月の発売までに全国の日産ディーラー全店舗(約2200店)に2基ずつ設置、合計約4400基になると発表した。

 これにあわせ、日産フィナンシャルサービスと共同で開発した個人向けサービス「日産 ゼロ・エミッション サポートプログラム」と、法人向けサービス「日産 EV 法人メンテナンスサービス」の概要も公開した。

 個人向けサービスは日産カードの付帯サービスとして提供され、会費は1500円/月を予定。契約期間は5年で、日産カードの年会費は不要としている。

 いずれのサービスも「ITサポート」「メンテナンスサポート」「EVカーライフサポート」「エマージェンシーサポート」を受けることができる。詳細は次のとおり。

ITサポート
 リーフに搭載されたTCU(テレマティクス コミュニケーション ユニット)をもとに、最新充電スポットの更新、エアコンの遠隔操作の設定のほか、オペレーターサービスなどを提供するとともに、会員は専用Webサイトから車の充電状況やディーラーでの整備履歴を閲覧できる。

メンテナンスサポート
 6カ月ごとの点検や初回車検の費用、リーフ専用の診断器を用いたリチウムイオンバッテリーに優しい使い方をアドバイスするサービス。同サービスはプログラム料金に含まれる。そのほか、車両の入庫時期にカーナビ画面にメッセージを表示し、オーナーのメンテナンス時期認知に対するストレスを軽減する。

EVカーライフサポート
 日産ディーラーでの充電サービスや、日産レンタカーが半額(年間6日まで)で利用できる特典などを付帯。

エマージェンシーサポート
 トラブル発生時や電欠(ガソリン車のガス欠に相当)時に、365日24時間体制で専用のオペレーターが対応し、さらに緊急時に発生した費用は最高55万円まで補償。

 なお、法人向けサービスでは全国の日産ディーラーでEV専用車両メンテナンスを受けられるほか、法人ユーザーのニーズにあわせて、走行距離に応じたCO2削減データの提供などのリポートサービスを付加するが、毎月の走行距離と契約期間に応じて料金は異なる。

(編集部:小林 隆)
2010年 9月 21日