パイオニア、第14回カーサウンドコンテストを開催
コンテスト史上最多の205台がエントリー

205台の中から評論家が優れた音のクルマを選ぶ

2010年9月7日、8日開催



 パイオニアは9月7日、8日に第14回カーサウンドコンテストを開催した。全国のプロショップやユーザーがエントリーしてそのサウンドを競うというもので、今年はコンテスト史上最多となる205台がエントリー。初日となる7日にはプロショップによるディーラー部門の審査、表彰が行われた。

各クラス3名の評論家によって課題の音源を使って審査される

 パイオニアカーサウンドコンテストは、カロッツェリアXシステムクラス、内蔵アンプシステムクラス、カーシアターシステムクラスの3つのクラスでディーラー部門とユーザー部門のそれぞれで争われる。

 使用するシステムは基本的にカロッツェリアのメインユニットやアンプ、スピーカーなど。カロッツェリアXシステムクラスではその名のとおりカロッツェリアXのユニットを、内蔵アンプシステムではメインユニットに付属するアンプを使用したシステムとなる。

 システムユニットがほぼ統一されるため、参加者はその組み合わせやインストール方法、そしてカロッツェリアの持つタイムアライメントやデジタルイコライザーによる音作りの技術を競うことになる。


内蔵アンプシステムクラス表彰式

内蔵アンプシステムクラス
 全25台のエントリーで競われた内蔵アンプクラス。審査は評論家の長谷川教通氏、潮晴男氏、山之内正氏によって行われた。優勝はStecs、準優勝はサウンドステーション QUANTUM、3位はサウンド フリークスとなった。

優勝したのは昨年に引き続きStecsのBMW318iツーリング。メインユニットにはDEH-P01を用い、スピーカーはRS1シリーズのツイーター、ミッド、ミッドバスを付属のアンプで駆動。さらに外部アンプにカロッツェリアXのRS-A99Xを使いサブウーファーを鳴らしている
2位は上位入賞常連のサウンドステーション QUANTUMが作るフォルクスワーゲン シロッコ。メインユニットにはDEH-P01を用いながらもツイーター、ミッド、ミッドウーファーには、ハイエンドスピーカーシリーズの中ではボトムグレードのPRSスピーカーを使用。サブウーファーのみRS1シリーズを用いるがパワーアンプにはPRS-D8200とスタンダードなクラスのものを採用。価格を抑えた仕様で準優勝はさすが
3位はサウンドフリークスの日産グロリア。メインユニットはDEH-P01。フロント3WayにPRSスピーカーを用いるのは2位のQUANTUMと同様。サブウーファーはRS10シリーズを使いアンプはエントリーモデルのGM-D6100を使うなど、QUANTUM以上に価格を抑えたシステムとなっている

 以下、4位にはサウンドステーション ガレージショウエイのトヨタプリウス、5位はサウンドクラフト ワルツのホンダシビックが表彰された。

カーシアターシステムクラス表彰式

カーシアターシステムクラス
 全8台のエントリーで競われたカーシアターシステムクラス。審査は内蔵アンプクラスと同様、長谷川教通氏、潮晴男氏、山之内正氏によって行われた。

 カーシアターシステムクラスではDVDメインユニットやプロセッサーにカロッツェリア製品が使われていれば、アンプやスピーカーはメーカーを問わないため、様々なシステムのクルマが見られた。上位3台が表彰され、優勝はサウンドエナジー、準優勝はサウンドウェーブ、3位はマイスターとなった。

優勝はサウンドエナジーのホンダCR-Z。メインユニットにはAVH-P900DVAを用い、アンプとスピーカーはロックフォードを採用。フロント、リア、センターともにJ3652-Sを使う。センターパネルに埋め込んだセンタースピーカーのインストールも見所だ。サブウーファーにはT1D212を用いている
準優勝はサウンドウェーブのホンダオルティア。メインユニットはAVH-P900DVA。アンプとスピーカーはボストンを、サブウーファーはカロッツェリアのRS1シリーズを装備する
3位はマイスターのダイハツタント。メインユニットはAVH-P900DVA。アンプやスピーカーもカロッツェリア製でXシリーズのアンプやRSシリーズのスピーカーを組み合わせる
カロッツェリアXシステムクラス表彰式

カロッツェリアXシステムクラス
 全53台のエントリーがあったのはカロッツェリア最高級のブランド「カロッツェリアX」のシステムを使ったカロッツェリアXシステムクラス。審査は麻倉玲士氏、傅信幸氏、小原由夫氏による。

 上位10台が表彰され、優勝はサウンドステーション ガレージショウエイ、準優勝はサウンドステーション アンティフォン、3位はサウンドステーション QUANTUMとなった。

優勝は昨年準優勝だったサウンドステーション ガレージショウエイのホンダフィット。メインユニットはRS-D7XIII、プリアンプがRS-P99X、パワーアンプにはアルパインのMRV-F900を2つ、スピーカーはThiel&Partnerのオーダー品を使う
準優勝はサウンドステーション アンティフォンのアルファ ロメオ156スポーツワゴン。メインユニットはRS-D7XIII、プリアンプがRS-P99X 、パワーアンプにはRS-A99X、スピーカーはRS1シリーズのツイーターとミッドウーファー、サブウーファーを使用する
3位はサウンドステーション QUANTUMのBMW325iツーリング。メインユニットはRS-D7XIII、プリアンプがRS-P99X 、パワーアンプにはRS-A99Xを3台、スピーカーはRS1シリーズのツイーターとミッド、ミッドウーファー、サブウーファーを使用する

順位ショップ名車種
4位CarAudioProShop エモーションプジョー307SW
5位サウンドステーション ZIPANGBMW X5
6位サウンドステーション AV Kansai 堺メルセデスベンツ E350
7位サウンドステーション ウイニングAMG C63
8位サウンド フリークストヨタセルシオ
9位サウンドハウスジャパン・コール松本アウディTTクーペ
10位シンフォマージフォルクスワーゲン PASSAT

(瀬戸 学)
2010年 9月 27日