後席シートベルト着用率、向上のためには罰則強化とシートベルト改善が必要 タカタ調べより |
2010年11月25日発表
タカタは11月25日、シートベルトに関する意識調査の結果を発表した。
全国20~50代の男女800人を対象に調査したもの。調査期間は10月30日~31日。
日本自動車連盟(JAF)が発表した2010年の後席シートベルト着用率は、高速道路が63.7%、一般道が33.1%。2009年より微増ながら、依然として運転席や助手席よりも着用率が低い。
タカタの調査は、なぜ後席での着用率が低いのかを探ったもの。これによると、一般道で後席のシートベルト着用を意識していない人が46.5%にのぼった。年代性別では男性より女性の方が意識していないとしている。
後席で着用しない理由は、「窮屈に感じる」(43.4%)、「面倒くさい」(28.6%)が大半を占めた。また20代男性の18.2%が、「“シートベルトを着用すれば安全”という実感がわいていない」と答え、40代男性の17.9%が「後部座席は安全」と考えていることが分かった。このほか「事故にあわないと思う」「今まで習慣がなく、つい忘れてしまう」「目的地が近いから」「着用しにくい」「まわりの目が気になる」「同乗する人の関係」といった回答が寄せられている。
後席シートベルト着用の違反罰則が厳しくなった場合、「必ず着用するようにする」「今よりは着用するようにする」と答えた人が96.8%にのぼり、また後席シートベルトの着用率を上げる方法として「罰則や監視等の取り締まり強化」「CMや着用についてのキャンペーン展開」が多く挙げられた。
また、シートベルトへの要望は「圧迫感の解消・改善」が最も多くなっている。
(編集部:田中真一郎)
2010年 11月 26日