ボルボ、新型「S60」を3月に発売
「S60 DRIVe」は同社初のエコカー減税に適合

新型S60

2011年3月5日発売
375万円~579万円



 ボルボ・カーズ・ジャパンは、新型「S60」を3月5日に発売する。「S60 DRIVe」「S60 T6 AWD SE」「S60 T6 AWD R-DESIGN」の3モデルをラインアップし、価格は375万円~579万円。ステアリング位置はいずれも右のみ。

S60 DRIVeS60 T6 AWD SES60 T6 AWD R-DESIGN
価格375万円519万円579万円
乗車定員

5名

サイズ(全長×全幅×全高)[mm]

4630×1845×1480

ホイールベース[mm]

2775

トレッド(前/後)[mm]1590/1585

1580/1575

重量[kg]1540

1770

エンジン直列4気筒DOHC 1.6リッターターボ

直列6気筒DOHC 3.0リッターターボ

最高出力[kW(PS)/rpm]132(180)/5700

224(304)/5600

最大トルク[Nm(kgm)/rpm]240(24.5)/1600-5000

440(44.9)/2100-4200

燃料消費率(10・15モード燃費)[km/L]12.6

8.9

燃料消費率(JC08モード燃費)[km/L]11.4

8.5

トランスミッション6速AT(湿式デュアルクラッチ)

6速AT

駆動方式2WD(FF)

4WD

サスペンション(フロント/リア)

マクファーソンストラット/マルチリンク

タイヤサイズ215/55 R16235/45 R17235/40 R18

 新型S60は、先代モデルよりステアリングのギア比を10%クイックに、フロントのスプリングストラット部の剛性を47%高めたほか、ステアリングコラムのチューブを厚くするとともに硬めのブッシュを採用したことでねじれ剛性を100%向上するなど、スポーティなドライビングの実現に向けてシャシーをブラッシュアップした。

 また、低速追突を低減できる自動ブレーキシステム「シティ・セーフティ」を全グレードに標準装備したほか、今回新たに「HUMAN SAFETY(ヒューマン・セーフティ)」をS60 T6 AWD R-DESIGNに標準装備(その他はセーフティパッケージとしてオプション設定)。

 これは、自動的にブレーキをかける追突警告機能付オートブレーキを発展させたもので、前方車両のみならず、身長80cm以上の歩行者を検知する機能。物体の検知はグリル部に設置されたレーダーが行い、ルームミラーに設置されるデジタルカメラが検知した物体の種別を特定する。システムが歩行者を検知すると、ドライバーに警告を行うが、ドライバーの操作が間に合わない場合は自動でブレーキがかかる。35km/h以下で最大の効果を発揮するが、35km/h以上でもシステムは作動し、可能な限り衝突エネルギーを軽減する。

 S60 DRIVeの「DRIVe」とは、同社でもっともCO2排出量が低いモデルにのみ与えられる名称。パワートレーンは、新開発の直列4気筒1.6リッター直噴ターボエンジンに湿式のデュアルクラッチトランスミッションを組み合わせ、レスポンスと低燃費性を両立。平成17年排出ガス基準75%低減レベル(4つ星)を達成し、同社初のエコカー減税(環境対応車普及促進税制)適合モデルとなった。これにより、自動車重量税と取得税が50%減税される。

 S60 T6 AWD SE、S60 T6 AWD R-DESIGNは、ともに直列6気筒DOHC 3.0リッターターボエンジンを搭載。ホイールの回転速度やエンジンスロットル/トルク、ブレーキを監視し、路面状況に合わせてトラクションを最適化する「プレチャージ式電子制御AWDシステム」を組み合わせるほか、ブレーキエネルギー回生システムを採用した。

 S60 T6 AWD R-DESIGNはよりスポーティ性を高めたモデルで、S60 T6 AWD SEより15%硬めのスプリング、20%硬めのブッシュを採用。エクステリアでは、フロントまわりに大型のエアインテーク、18インチ・ダイヤモンドカット・アルミホイール“Ixion”、デュアルテールパイプを備えたリアディフューザーなどが特徴的な装備となる。

(編集部:小林 隆)
2011年 1月 27日