フィアット、ジュネーブショーに「フリーモント」など出展
クライスラーからのOEM車

フリーモント

2011年2月14日発表



 伊フィアットは2月14日、第81回ジュネーブ国際モーターショー(プレスデー:3月1日~2日、一般公開日:3月3日~13日)での展示概要を発表した。

 展示の主役となるのは、クライスラーからの初のOEM車となる7人乗りモデルの「フリーモント」で、ベースモデルはダッジ ジャーニー。ボディーサイズは、489×188×172cm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは289cm。外観はフィアット向けに変更されたものとなる。

 エンジンは最高出力140HPもしくは170HPの2リッターマルチジェット ターボディーゼルエンジンを用意し、MTを介して前輪を駆動する。発売は2011年後半を予定。発売後4WDのバリエーション追加を予定しており、こちらには170HPの2リッターマルチジェットエンジン、もしくは276HPの3.6リッターガソリンエンジンを搭載する。

フリーモント。外観はフィアット独自のものとなる
7人乗り3列シート。2列目が3人掛けとなる

 そのほか、環境に配慮した“My Life”シリーズとして、69HPのプント“MyLife”1.2、75HPのクーボ“My Life”1.3マルチジェット、120HPのブラーボ“My Life”1.6マルチジェット、90HPのドブロ“My Life”1.6マルチジェットを展示。これらはいずれもアイドリングストップ機構を搭載し、ユーロ5の排ガス規制をクリアする。

プント“MyLife”1.2
クーボ“My Life”1.3マルチジェット
ブラーボ“My Life”1.6マルチジェット
ドブロ“My Life”1.6マルチジェット

 昨年のジュネーブショーでお披露目された、2気筒エンジン搭載のフィアット500 ツインエアは、通常モデルのほかカブリオレモデルを展示。65HP~105HPのパワーレンジをカバーする85HPのツインエアエンジンでは、100HPの1.2リッターエンジンと比べ、燃料消費量を30%削減したにもかかわらず、2000rpmで25%トルクアップを実現したと言う。この85HPのツインエアエンジンとデュアロジックトランスミッションを搭載したモデルでは、CO2の排出量が92g、アイドリングストップ機構も搭載する。

フィアット500 ツインエア2気筒のツインエアエンジン

(編集部:谷川 潔)
2011年 2月 14日