ルネサス、車載用情報端末用SoC「R-Car」がWindows Embedded Compact 7に対応 |
2011年3月3日発表
ルネサス エレクトロニクスは3月3日、車載用情報端末用SoC(システム・オン・チップ)「R-Car」シリーズなどの車載・携帯・民生用マルチメディア機器向けSoCが、マイクロソフトが3月1日にリリースした組み込み機器向けOS「Windows Embedded Compact 7(以下、Windows EC7)」に対応したと発表した。
R-Carシリーズは、カーナビなどの車載情報端末などでの使用を想定している製品で、汎用的な演算処理を行うCPUと、動画処理エンジン、2Dと3Dのグラフィックスエンジン、オーディオ用プロセッサ、車載ネットワークのインターフェイスなどが1つに統合されている。
Windows EC7は、PND(Portable Navigation Device)などで広く利用されている、Windows Embedded CEの次世代バージョンになり、Silverlight 3.0ベースのSilverlight for Windows Embedded、Flash 10.1が統合されたInternet Explorer 7.0、タッチやマルチタッチ操作、Microsoft OfficeやPDFのビューアなどが新機能として盛り込まれ、Visual Studio およびExpression Blendなどの統合開発ツールが利用できる。
ルネサスは、R-Carシリーズが搭載するグラフィックス回路と、Windows EC7が提供する開発ツールによって、より直感的なカスタマエクスペリエンス(ユーザー体験、ユーザーインターフェースや機能の提供)を創作できるとしている。
(編集部:谷川 潔)
2011年 3月 3日