ルネサス、小型化を進めた自動車用半導体リレー部品の新製品 |
ルネサス エレクトロニクス株式会社は3月8日、自動車向けのインテリジェント・パワー・デバイス(以下IPD)を3品種発表、同日よりサンプル出荷を開始したと発表した。
IPDは実際にスイッチとなるパワーMOSFETと、ショートなどが発生した場合にスイッチを保護する保護機能や自己診断出力機能の回路などをまとめた電子部品。新製品では既存のIPD製品に比べ、1チップ構成となるため、既存のIPD製品を採用するよりも基板面積を削減することができる。
今回発表された製品は、ターンシグナルライト、ブレーキライトなどの点滅制御向けで、オン抵抗が60mΩのタイプでは10Wまたは21Wの電球の点滅に対応する。機械式リレーで構成していた自動車の制御回路をIPDを使った制御回路に置き換えることで、信頼性の向上や軽量化が図れる。
サンプル出荷となるIPD製品は、12ピンのパッケージにオン抵抗が25mΩの出力を2チャンネル備えた「μPD166011」、12ピンでオン抵抗60mΩの出力を2チャンネル備えた「μPD166013」、24ピンのパッケージにオン抵抗60mΩの出力を4チャンネル備えた「μPD166014」の3品種。1個あたりのサンプル価格はμPD166011が200円、μPD166013が160円、μPD166014が240円。量産は2011年度から順次開始し、3品種で月産200万個を計画している。
(正田拓也)
2011年 3月 8日