国交省、東北地方を発着する高速バスの輸送力が震災前の204%に 路線数は90%の27路線に回復 |
国土交通省は3月25日、東北地方を発着する高速バスの運行状況を発表した。発表によると、首都圏と東北地方を結ぶ高速バス路線については、路線数が震災前の30路線の90%となる27路線まで回復、輸送力は1980人から204%となる4040人に増強された。
地震前 | 3月25日現在 | 割合 | |
路線数 | 30路線 | 27路線 | 90% |
運行回数 | 66往復 | 56.5往復 | 86% |
使用台数(片道/1日) | 66台 | 113.5台 | 172% |
輸送力 | 1980人 | 4040人 | 204% |
東北自動車道、常磐自動車道関連の高速バスは、利用客数に応じて続行便が増発される。予約制となるバスもあるため、詳細は各バス会社まで確認のこと。これら高速バスのほか、航空機、新幹線と接続して被災地と他地域を結ぶ幹線路線、被災地と周辺地域を結ぶ路線についても公開されている。
●東北自動車道関連幹線路線
運行再開日 | バス事業者 | 運行区間 | 往復 | 備考 |
3月12日 | 国際興業、庄内交通 | 酒田・鶴岡~渋谷・東京 | 2 | 関越道迂回により運行 |
3月16日 | JRバス東北 | 仙台~新宿 | 4 | |
3月17日 | 日本中央バス | 仙台~板橋 | 1.5 | |
国際興業、JRバス東北、JRバス関東ほか | 盛岡~東京 | 2 | ||
小田急シティバス、秋田中央交通 | 秋田~新宿 | 1 | ||
3月18日 | 十和田観光電鉄 | 七戸十和田~東京 | 1 | |
岩手県北バス、京浜急行バス | 宮古・盛岡~浜松町・品川 | 2 | ||
東北急行バス | 仙台~東京 | 2 | ||
東北急行バス | 山形~東京 | 1 | ||
JRバス関東、JRバス東北、福島交通 | 福島・郡山~新宿 | 8 | ||
東武バスセントラル、福島交通 | 郡山~新越谷 | 4 | ||
成田空港交通 | 仙台~上野・成田空港 | 1 | ||
3月19日 | 京成バス | 仙台~上野・千葉 | 1 | |
京成バス | 仙台~上野・新浦安 | 1 | ||
京王電鉄バス | 仙台~新宿 | 1 | ||
岩手県交通 | 花巻~池袋 | 1 | ||
江ノ電バス藤沢、羽後交通 | 横手・田沢湖~浜松町・横浜 | 1 | ||
羽後交通 | 羽後本荘~東京 | 0.5 | 隔日運行 | |
3月20日 | 京浜急行バス、弘南バス | 弘前・五所川原~浜松町・品川 | 3 | |
秋北バス | 能代~池袋 | 1 | ||
岩手県交通 | 盛岡~横浜・本厚木 | 1 | ||
弘南バス | 青森・弘前~上野 | 2 | ||
東北急行バス、山交バス | 新庄・山形~東京・浜松町 | 1 | ||
3月21日 | 近鉄バス、山交バス | 山形~京都・大阪 | 1 | |
富山地方鉄道 | 仙台~富山 | 0.5 | 隔日運行 | |
3月22日 | 北陸鉄道 | 仙台~金沢 | 0.5 | 隔日運行 |
JRバス関東、会津乗合自動車 | 会津若松・喜多方~新宿・東京・新木場 | 11 | 新木場、東京は夜行便のみ | |
3月23日 | JRバス東北 | 山形~新宿 | 1 | |
3月24日 | JRバス東北 | 青森~東京 | 1 | |
JRバス関東 | 仙台~東京 | 2 | ||
3月26日(予定) | JRバス東北 | 秋田~東京・横浜 | 1 | |
名鉄バス | 仙台~名古屋 | 1 | 仙台発は3月27日より |
●常磐自動車道関連幹線路線
運行再開日 | バス事業者 | 運行区間 | 往復 |
3月16日 | 茨城交通、JRバス関東 | 常陸太田~東京 | 3 |
茨城交通、JRバス関東 | 常陸太田~新宿 | 3 | |
茨城交通 | 常陸大宮~新宿 | 2 | |
3月17日 | JRバス関東、日立電鉄バス | 日立~東京 | 20 |
茨城交通 | 大子~東京 | 3 | |
3月18日 | JRバス関東、東武バスセントラル、新常磐交通 | いわき~東京 | 10 |
3月22日 | 茨城交通、日立電鉄バス | 水戸~日立 | 19 |
茨城交通、日立電鉄バス | 勝田~日立 | 19 |
(編集部:谷川 潔)
2011年 3月 25日