経産省、被災地にドラム缶からガソリンを供給する「仮設ミニSS」を設置
東北3県の各5個所程度に設置

仮設ミニSSについての図解

2011年3月26日発表



 経済産業省 資源エネルギー庁は3月26日、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で被災した東北3県(岩手県、宮城県、福島県)に対し、ドラム缶からガソリンを供給する「仮設ミニSS(サービスステーション)を各県5個所程度に設置すると発表した。

 岩手県、宮城県、福島県では、いまだSSが十分に稼働しておらず、ガソリン供給が滞っている。そのため石油元売り各社と連携し、仮設ミニSSを新たに設置した。学校などの避難所に、ガソリン入りのドラム缶(約200L/缶)を1個所あたり100本程度置き、ポンプを使ってクルマや携行缶にガソリンを入れる。仮設ミニSSの管理は自衛隊が行う。

 ドラム缶が空になると製油所・油槽所で再び充填され、石油元売り各社によって仮設ミニSSに運ばれることになっており、一回限りの供給ではなく継続的に供給をするとしている。

 その第1号として、3月27日に岩手県陸前高田市の市内5個所に仮設ミニSSを設置した。1日あたり約650台、当面3日間で約2000台にガソリン供給を行うとしているが、すでに2000枚の整理券は配布されていると言う。

 設置場所は旧アッガス横田(横田町)、陸前高田ドライビングスクール(竹駒町)、旧長谷川ゴルフガーデン(米崎町)、陸前高田市立長部小学校(気仙町)、陸前高田市立広田小学校(広田町)。

(編集部:小林 隆)
2011年 3月 28日