メルセデス・ベンツ、「Sクラス」に新開発エンジンを搭載 3.5リッターV6直噴と、4.7リッターV8直噴ツインターボ |
メルセデス・ベンツ日本は7月22日、フラッグシップセダン「Sクラス」を一部改良し発売した。今回の一部改良では、「S 350 BlueEFFICIENCY」に新開発のV型6気筒 3.5リッター直噴エンジンを、「S 550 BlueEFFICIENCY」「S 550 BlueEFFICIENCY ロング」「S 550 4MATIC BlueEFFICIENCY ロング」にV型8気筒 4.7リッター直噴ツインターボエンジンを搭載。いずれもアイドリングストップ機構「ECOスタートストップ機能」を備え、新開発のトルクコンバーターなどを採用した7速AT「7G-TRONICプラス」を組み合わせることで、燃費の改善とCO2排出量の低減を図っている。価格は、1065万円~1585万円。
「HYBRID」「HYBRID ロング」「S 600 ロング」「S 63 AMG ロング」「S 65 AMG ロング」では、パワートレーン、価格の変更はない。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 | ステアリング位置 |
S 350 BlueEFFICIENCY | V型6気筒 DOHC 3.5リッター直噴 | 7速AT | 2WD(FR) | 1065万円 | 左/右 |
S 550 BlueEFFICIENCY | V型8気筒 DOHC 4.7リッター直噴ツインターボ | 1375万円 | |||
S 550 BlueEFFICIENCY ロング | 1525万円 | ||||
S 550 4MATIC BlueEFFICIENCY ロング | 4WD | 1585万円 | 左 |
■S 350 BlueEFFICIENCY
S 350 BlueEFFICIENCYは、最高出力225kW(306PS)、最大トルク370NmのV型6気筒 DOHC 3.5リッター直噴エンジンを搭載。このエンジンは、直噴エンジン技術「BlueDIRECTテクノロジー」を採用したもので、希薄燃焼(リーンバーン)と理論空燃費による均質燃焼と、成層燃焼と均質燃焼を組み合わせた均質成層燃焼の各燃焼モードを切り替え燃焼効率と出力・トルクの向上を実現。従来に比べ出力で25kW/34PS、トルクで20Nm向上している。
トランスミッションは、新設計のトルクコンバーターと油圧回路、粘度の低いオイルを採用することで抵抗を低減した7速AT「7G-TRONICプラス」で、ECOスタートストップ機能との組み合わせにより、51%の燃費向上を実現。平成22年燃費基準+25%、平成21年排出ガス基準75%低減レベルを達成し、エコカー減税対象車となった。
■S 550 BlueEFFICIENCY/ロング/4MATIC ロング
S 550 BlueEFFICIENCY、S 550 BlueEFFICIENCY ロング、S 550 4MATIC BlueEFFICIENCY ロングは、V型8気筒 4.7リッター直噴ツインターボエンジンを搭載。排気量を従来の5.5リッターから4.7リッターにダウンサイズしながら、直噴と1/1000秒以内に点火スパークを最大4回発生させるマルチスパーク・イグニッション、ツインターボチャージャーにより、最高出力は35kW(48PS)増の320kW/435PS、最大トルクは170Nm増の700Nmを発生。ECOスタートストップ機能と7速AT「7G-TRONICプラス」の組み合わせにより、燃費は約33%向上している。
これら、パワートレーンを変更したSクラスにも、3年間走行距離無制限の無料修理・無料メンテナンスと24時間ツーリングサポートの「メルセデス・ケア」が適用され、メルセデス・ケアの一般保証および24時間ツーリングサポートを有償で最大2年間延長する「My Mercedes サポート」を用意する。
(編集部:谷川 潔)
2011年 7月 26日