NEXCO中日本（中日本高速道路）は8月10日8時に、東名高速道路 海老名SA（サービスエリア）内のEXPASA海老名（上り）を、第1期リニューアルオープンする。現在海老名SA内の商業施設は、大規模商業施設「EXPASA（エクスパーサ）」へのリニューアル中で、8月10日はラーメン店やステーキ店など4店が2階フードコートに開店する。リニューアルオープンに先立つ8月9日、関係者向けに内覧会が開催されたので、その模様をお届けする。

EXPASA海老名（上り）	1階のリニューアルは、7月30日に先行オープン	2階には24時間営業のフードコートが8月10日オープンする。

EXPASA海老名 支配人 清水和正氏

■EXPASA海老名（上り）は“1.5日分のマイパートナー”
　第1期リニューアルはすでに1階部分において一部行われており、ショップとして「旬粋」「東西一品こみち～街道の市～」、デリ＆スイーツ店「柿安」「とんかつ和幸」が営業を行っている。今回事前公開されたのは、8月10日8時より24時間営業を開始する2階部分のフードコート4店舗。当面は2階の左（東海方面）部分のみの開店となり、右部分（東京方面）は年内を目標にリニューアルオープンし、EXPASA海老名が完成することになる、

　EXPASA海老名の支配人である清水和正氏は、「海老名はNEXCO中日本として7つめのEXPASAになる。東名高速を東京へ向かう最後のSAとして、“1.5日分のマイパートナー”をテーマにリニューアルしており、食堂や土産物店だけでなく、帰宅後や翌日のニーズに答えていく」と挨拶し、年内の完成を目指し魅力的な施設にすると語った。

取材日はオープン前日となるため、2階へのエスカレーターと階段のゲートは閉まっていた。8月10日8時に開く	フードコートは落ち着いた配色となっている	駐車場が見下ろせる席もあった

　フードコートに入る4店舗は、ステーキやハンバーグなどグリル料理専門店「MANO MAGIO GRILL（マーノ・マッジョ グリル）」、とんこつラーメンなどをそろえる「ラーメン専門店 ザボン」、箱根の名店暁庵プロデュースのそばなどがメインの「箱根山の暁そば」、塩や醤油系のラーメンがウリの「富士山の国 らーめんたいざん」。4店舗中、麺類の店が3店舗となっていることについては、「1階の店舗との差別化を図るため」（清水支配人）とのことで、店舗同士の競争を図るという意図もあるようだ。

「MANO MAGIO GRILL」と、ハーフポンドステーキ（225g）
「ラーメン専門店 ザボン」と、ねぎラーメン（小）
「箱根山の暁そば」と、ざるそば
「富士山の国 らーめんたいざん」と、しおラーメン

海老名SA（下り）

■海老名SA（下り）
　東名高速を静岡・名古屋方面に向かう最初のSAが海老名SA（下り）。下りはEXPASAとなっておらず、通常の商業施設のまま。とはいえ、4月28日に一部店舗をリニューアルオープンしており、以下に紹介しておく。

　海老名SAの名物と言えば何と言ってもメロンパンだろう。通常で1日2000個、多い日には1日4000個も売れるというこのメロンパン目当てに立ち寄る人も多く、春のリニューアルではその立ち寄り客に食事や買い物をしてもらうことを考えた変更を行っている。

　具体的には、従来あったレストランを廃し、フードコートに変更し、土産物店を拡充。フードコートには、麺類や丼ものなどをそろえる「いろどり家」、洋食店「デミグラ」、ゆでたてパスタの店「パレット パスタ」を新設。土産物店としては、「シュガーバターの木」の特設販売コーナーを設け、従来からあった東京土産や横浜土産を販売するエリアを増やした。

海老名SAと言えばメロンパン。従来パン屋「ぽるとがる」内で売られていたが、専用のメロンパン販売エリアを設置

新設フードコートの3店舗。左から「いろどり家」「デミグラ」「パレット パスタ」

「東京ばな奈」や「ぶどうの木」で知られるグレープストーンが手がける「シュガーバターの木」
東京ばな奈は大量に積まれている	こちらは横浜土産コーナー。シューマイが売れ筋となっている

　担当者によると、東京土産や横浜土産の購入者は東海地方の人が東京帰りに買うケースが多く、基本的に同じものを数多く買っていくと言う。そのため、同じものを購入するのに便利なようディスプレイを心がけており、実際に「東京ばな奈」などを複数買っていく人を見ることができた。

　NEXCO中日本は8月10日に、EXPASA海老名（上り）のほか、中央自動車道 EXPASA談合坂（下り）にも新たに5店舗をオープン。高速道路の利用が増えるお盆時期直前に、首都圏のEXPASAを拡大したことになる。