独フォルクスワーゲン、スズキが提携違反と発表

2009年の提携合意発表で握手するスズキの鈴木修会長(左)とVWのマルティン・ヴィンターコルン会長

2011年9月11日(現地時間)



 独フォルクスワーゲンは11日(現地時間)、スズキがフォルクスワーゲンとの提携に違反していると発表した。

 両社は2009年12月に提携を発表。フォルクスワーゲンがスズキの株式の19.9%、スズキがフォルクスワーゲン株式の約2.5%を持ち合い、部品共通化などを進めることで合意した。しかし協議が進まないため、2011年7月にはフォルクスワーゲンが提携の見直しを発表した。今回の発表は、その見直し作業の最初の結果としている。

 フォルクスワーゲンが違反としているのは、スズキが2011年6月にフィアット・パワートレイン・テクノロジーからディーゼルエンジンの供給を受けると発表したこと。スズキがこれを是正するため、数週間の猶予があるとしている。

 一方でフォルクスワーゲンは、スズキを「依然として魅力的な投資先」としている。

(編集部:田中真一郎)
2011年 9月 12日