独フォルクスワーゲン、「R」の称号が与えられた「ビートルR コンセプト」 ギターブランド「フェンダー」に敬意を込めた「ビートル フェンダー」も公開 |
独フォルクスワーゲンは9月14日(現地時間)、フランクフルト・モーターショーでビートルのコンセプトモデル「ビートルR コンセプト」と、ギターブランド「フェンダー」に敬意を込めた「ビートル フェンダー」を公開した。
■ビートルR コンセプト
ビートルR コンセプトは、現在ラインアップするゴルフR、シロッコRに続く、Rシリーズ第3のバリエーションに位置づけられるスポーツモデルのコンセプトカー。
エクステリアでは、ゴルフR、シロッコRと同様にタラデカデザインのアルミホイールを装着するが、これらが18インチ、19インチなのに対し、ビートルR コンセプトは20インチを装着。これにブルーペイントされたR仕様専用のブレーキキャリパーを装着する。
また、フロントとリアのバンパーは幅が30mm広げられたほか、フロントバンパーに3つのエアインテークを設置。中央に配置されるエアインテークはエンジン用のもの、残り2つはブレーキ冷却用として使われる。エンジンフードの左右にはベンチレーション用エアスロットが設けられる。
ディフューザーと一体型のリアバンパーにもエアスロットが設けられるほか、現行ビートルよりも大型化されたリアスポイラーにより、理想的なダウンフォースが得られると言う。
一方、インテリアではグレーのヌバックレザーで作られた「エルゴパッド(人間工学的パッド)」を備えたフロントシートを装備。フロントシートはモータースポーツで使われるシェル型デザインとし、表面にはナッパレザーを採用する。
そのほか、従来モデルとの違いはメーターパネルとセンターコンソール上の補助メーターのデザイン、Rロゴ入りドアシルプレート、つや消しのアルミペダルなどとなっている。
■ビートル フェンダー
ビートル フェンダーは、ギターブランド「フェンダー」に敬意を込めたコンセプトモデル。
エクステリアでは、ドアミラーハウジング、ドアハンドル、サイドウインドー下のトリムストリップ、サイドシル、バッヂ、エキゾーストシステムにクロームを採用。また、リアのトレッドを10mmずつ広げて装着したという19インチアルミホイールには、レッドの加飾が与えられている。さらに車高は約30mm低くなっている。
そのほか、ボンネットにはギターピックのデカールが貼られるとともに、トランクリッド下にはクロームのフェンダーオリジナルエンブレムを装着し、従来モデルとの差別化を図っている。
インテリアでは、フェンダーギターの多くに採用されてきたという2トーンのウッドデザインパターン「サンバースト」を用いたダッシュパッドを特徴とする。
オーディオには真空管式の補助アンプを備えたフェンダーサウンドシステムを装備するほか、トランクにエレキギターをつなげられるソケットを用意。そのサウンドは、トランクに置かれるサブウーファーから聞くことが可能になっている。
なお、ビートル フェンダーはコンセプトモデルだが、フェンダーサウンドシステムについてはフォルクスワーゲンブランドに供給されているもので、オプションとして用意されている。
ビートル フェンダー |
(編集部:小林 隆)
2011年 9月 14日