メルセデス・ベンツ、ソフトトップの「SLS AMG ロードスター」 開閉動作は11秒で完了 |
メルセデス・ベンツ日本は9月21日、スポーツカー「SLS AMG」のオープントップモデル「SLS AMG ロードスター」を発売した。価格は2590万円で、2012年1月から納車を開始する。ステアリング位置は左のみ。
ベースモデルのSLS AMGがガルウイングなのに対し、マグネシウム、スチール、アルミニウムで構成したフルオートのファブリックソフトトップを採用。開放時にソフトトップがシート後方にZシェープに折りたたまれる省スペース設計を採用し、50km/hまで開閉が可能。所用時間は11秒としている。
リアウインドーには単層安全ガラスを採用し、ソフトトップの外被部分との間をすきまなく同一平面で接合することで、風切り音を抑えた。また、トランク容量はルーフの開閉状態に関わらず173Lとしており、SLS AMGの176Lと比較しても遜色ない値になっている。
ソフトトップはブラック、レッド、ベージュの3色を設定する。
一方、シャシーには特別に強化したアルミニウムスペースフレームを採用。クーペと同等の運動性能を実現するべく、ウインドウスクリーンフレームとセンタートンネルにストラットを追加するなどしたほか、固定横転保護システムをサポートする補強用クロスメンバーをシート後方に装着した。
これらにより不協振動を防ぐことができ、重量増につながる制振ダンパーを不要にした。クーペモデルからの重量増加は40kgに抑えられている。
航空機のコクピットをモチーフにしたインテリアでは、軽量で高強度なマグネシウムをバックレストに用いたスポーツシートを採用。スポーツシートは乗員の首周りを温風で温めるエアスカーフを標準装備。また、オプションのフルレザー仕様はメッシュ素材を中央部に備えたレザー巻きロールバーを装着し、標準装着のドラフトストップと相まってコクピット内の乱流を抑える。
また、2段階式フロントエアバッグ、運転席・助手席ニーバッグ、シート内蔵サイドバッグ×2、ドア内蔵ヘッドバッグ×2の合計8個のSRSエアバッグを標準装備する。
搭載エンジンは、SLS AMGと同様に最高出力420kW(571PS)/6800rpm、最大トルク650Nm/4750rpmを発生する自然吸気のV型8気筒6.3リッター。これに7速AT「AMGスピードシフトMCT」をトランスアクスル搭載し、0-100km/h加速3.8秒、最高速317km/hを実現した。
なお、燃費性能についてはEU基準のNEDC総合燃費で13.2L/100km(約7.6km/L)としている。
(編集部:小林 隆)
2011年 9月 21日