アウディ、マイナーチェンジした「A5」「S5」シリーズと上田桃子選手が競演 2012年はA1 スポーツバック、Q3、A6 アバントなど投入、10%増を狙う |
アウディ ジャパンは1月11日、「A5」「S5」シリーズをマイナーチェンジし、発売した。
同日、発表会を東京 表参道のアウディ フォーラム 東京で開催、同社のブランドアンバサダーであるプロゴルファーの上田桃子選手が晴れ着姿で新たに導入された「S5 スポーツバック」を紹介した。
■スタートストップシステムを搭載
「A5」とそのスポーツバージョンである「S5」には、クーペ、カブリオレ、スポーツバックの3つのバリエーションがあるが、S5 スポーツバックが国内初導入され、そのほかすべてがマイナーチェンジされた。価格は次のとおり。
モデル | ハンドル | 価格 |
A5 スポーツバック | 右 | 5,800,000円 |
A5 クーペ | 5,980,000円 | |
A5 カブリオレ | 6,540,000円 | |
S5 スポーツバック | 右/左 | 8,720,000円 |
S5 クーペ | 8,890,000円 | |
S5 カブリオレ | 9,480,000円 |
外観上の最も大きな変更点は前後のライトアッセンブリー。長方形に近かったヘッドライト形状は下部が波形に整形され、より鋭い目付きになり、合わせてバンパーとシングルフレームグリルの形状が変更された。テールランプはLEDライトストリップと呼ばれるデザインが施された。
新たに導入されるS5 スポーツバック | ||
S5 クーペ | ||
S5 カブリオレ | ||
A5 クーペ |
変更点は外観だけではない。インフォテインメントシステムボイスコマンド付き「MMI」は新世代バージョンになり、ハードボタンが8つから4つに減らされた。インテリアではステアリングホイール、メーター類のデザインが変更されている。
パワートレーンは、A5シリーズが直列4気筒DOHC 2リッター直噴ターボ、S5シリーズがV型6気筒DOHC3リッター直噴スーパーチャージャー、両シリーズともトランスミッションは7速デュアルクラッチAT「Sトロニック」で、4WDシステム「クワトロ」を備える。出力などのスペックも変わらないが、新たにスタートストップシステムが標準で装備された。
これらにより、A5シリーズ全車とS5カブリオレはエコカー補助金、A5シリーズ全車がエコカー減税の対象となっている。
スタートストップシステムを搭載 | MMIは新世代に |
各種ドライバーアシストシステムも用意される | DTM(ドイツツーリングカー選手権)の参戦車両がA4からA5にスイッチ。今年はアウディ、メルセデス、BMWの戦いが見られる |
S5 スポーツバックの積載能力を示すべく、トランクルームから出された荷物 | S5 スポーツバックのボンネットに上田選手が書き初め。「今年は勝ちにこだわりたい」という上田選手が選んだ言葉は「頂点」だった |
大喜多社長 |
■A1 スポーツバックやQ3を投入
発表会で同社の大喜多寛社長は、2011年の全世界でのアウディの販売台数が前年比19.2%増の1,303,000台に達し、ドイツ3大プレミアムブランドの中で、メルセデス・ベンツを抜いて2位になったことを報告。
日本では前年比26%増の21,166台と過去最高の販売台数を記録し、プレミアム・インポートブランドにおけるシェアは17.6%まで拡大。さらにJ.D.パワーによる日本の自動車サービス顧客満足度調査では、メルセデス・ベンツとBMWを抜いてレクサスに次ぐ2位になったことをアピールした。
全世界での業績。50カ国で過去最高の販売台数を記録し、メルセデスを抜いてドイツ3大プレミアムブランドの2位に | |
アウディ ジャパンの2011年は前年比26%増でシェアも拡大 | |
2011年に投入したA1(図ではSmallと表現されている)が4,206台を売り上げ、台数増に貢献した | J.D.パワーの顧客満足度調査ではレクサスに次ぐ2位に浮上 |
この好調の理由を、以前から続けている都市部のディーラー拡充、顧客満足度やブランド認知の向上に加え、初の200万円台の商品「A1」や、ハイエンドモデル「A8」「A6」の投入によりラインアップを拡大したこととした。
2012年の目標は前年比10%増。期待の5ドアモデル「A1 スポーツバック」やコンパクトSUV「Q3」、A6のワゴンモデル「アバント」、「S8」、「S7」、「S6」などの投入により拡大が見込まれ、復興予算などによる内需拡大などが見込まれるが、世界的に(特に中国で)アウディの需要が高まる中での日本への割り当て台数を考慮して、やや控えめな数字となった。
2012年は10%増が目標 | A6 アバント、A1 スポーツバック、Q3を投入する |
(編集部:田中真一郎)
2012年 1月 12日