英アストンマーティン、2012年モデルの「ヴァンテージ」シリーズ発表 「V8 ヴァンテージ」は7速スポーツシフトII仕様を設定 |
ヴァンテージシリーズのトップエンドモデル「V12 ザガート」 |
英アストンマーティンは2月20日(現地時間)、「ヴァンテージ」シリーズの2012年モデルを発表した。日本への導入も決定しており、価格は「V8 ヴァンテージ」が1477万3500円(6速MT/クーペ)/1533万円(7速スポーツシフトII/クーペ)、「V8 ヴァンテージ S」が1743万円(7速スポーツシフトII/クーペ)。ロードスターの価格は明らかになっていない。
また、「2012年ジュネーブモーターショー」(一般公開:3月8日~18日)で公開する「V12 Zagato(ザガート)」も、今年後半から生産を開始することが決定。
これにより、同シリーズはエントリーモデルのV8 ヴァンテージ、その高性能モデルのV8 ヴァンテージ S(以上クーペとロードスターを設定)、ヴァンテージシリーズのトップエンドモデルとなるV12 ザガートの3グレード構成となる。
V8 ヴァンテージ クーペ(左)とロードスター |
■V8 ヴァンテージ
2012年モデルのV8 ヴァンテージは、従来の6速セミAT搭載車をV8 ヴァンテージ Sに標準装備するシングルクラッチのトランスミッション「7速スポーツシフトII」に変更。6速MTは従来どおりラインアップする。
7速スポーツシフトIIは、ギアの追加によってよりクロスしたギアレシオを採用するとともに、ファイナルレシオ(最終減速比)を低くしたことで、変速スピードを高速化。これまで以上に洗練されたシフトクオリティを実現したとする。
また、新型ステアリングコラムにバルブ径を見直したパワーステアリング・ポンプを装着し、ステアリングレシオを従来の17:1から15:1に変更。よりクイック化した。
ブレーキは対向6ピストンキャリパーと2ピース鋳鉄ベンチレーテッド・ディスク(380mm径)を組み合わせ、制動力の強化とともにペダルフィールを改善。さらにHSA(ヒルスタート・アシスト)をアップグレードして急峻な路面での操作性を向上させたほか、10mm幅広のタイヤを装備した。
エクステリアでは、フロント・ロアバンパーにフロントのイメージを引き締めるとともに、エンジンやブレーキに外気を導くための大型のエアインテークを採用。また、リアバンパーに存在感を示すディフューザーを装着した。
以上の変更は、クーペ、ロードスターともに採用されている。
搭載エンジンは従来からの変更はなく、V型8気筒 4.7リッターとなる。最高出力313kW(426PS)/7300rpm、最大トルク470Nm/5000rpmを発生する。
V8 ヴァンテージ クーペ | |
V8 ヴァンテージ ロードスター |
■V8 ヴァンテージ S
V8 ヴァンテージ Sは、従来モデルからの大きな変更点はないが、ガーミンと共同開発したカーナビや、Bluetooth機能やクルーズコントロールを標準装備しつつ、価格をこれまでの1753万5000円から1743万円に引き下げている。
搭載エンジンはV8 ヴァンテージと同様のV型8気筒 4.7リッターとなるが、点火プログラムの改良などにより最高出力321kW(436PS)/7300rpm、最大トルク490Nm/5000rpmを発生する。
(編集部:小林 隆)
2012年 2月 21日