ホンダ、「N BOX+」に車いす仕様車を追加 N BOX+の受注状況は8月29日現在で約9500台と「順調な立ち上がり」 |
本田技研工業は8月30日、軽乗用車「N BOX+(エヌボックス プラス)」に車いす仕様車を追加して発売した。価格は143万円~185万5000円。また、N BOX+の発売後から8月29日現在の累計受注台数も発表し、約9500台と「順調な立ち上がり」であるとした。
■車いす仕様車
ベース車はN BOX+に加え、カスタムモデルの「N BOX+ カスタム」にも車いす仕様車をラインアップしたほか、4WDモデルを全タイプに設定し、幅広いバリエーションから選択できる。
N BOX+車いす仕様車 G(ヒダマリアイボリー・パール) | |
N BOX+車いす仕様車 G リアシートなしタイプ(タフタホワイト) |
車いす仕様車の主な特徴は、車いすでの乗り降りを補助する電動ウインチを標準装備し、体重にかかわらず一定速度での乗り降りを可能にした。これに加え、車いすのハンドルグリップを持ちながらでも操作しやすいリモコンも付属し、介護する方の負担も軽減する。
また、ダイブダウン機構によりリアシートを床に沈み込むように収納できるため、車いすの方の足下や顔まわりに開放感のある空間を確保した。
そのほか、新開発の3段階スライド式のアルミスロープを採用し、車いすの方が乗車しないときはアルミスロープを立てて収納していたものを、床下に倒して収納することが可能となり、テールゲートからの荷物の出し入れが容易になっている。
ボディーカラーは、N BOX+が9色、N BOX+ カスタムが7色。N BOX+のタフタホワイトはリアシートなしタイプにのみ設定される。
インテリアカラーは、N BOX+がベージュ、N BOX+ カスタムがブラックとなっている。
N BOX+車いす仕様車 G リアシートなしタイプのインテリア | 乗車時イメージ | 電動ウインチ ウインチベルト |
電動ウインチの操作スイッチ | 電動ウインチのリモコン | 車いす固定ベルト |
タイプ | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 | 乗車定員 | |
N BOX+ 車いす仕様車 | G リアシートなしタイプ | 直列3気筒 DOHC 0.66リッター | CVT | 2WD(FF) | 1,430,000円 | 2名 |
4WD | 1,545,000円 | |||||
G | 2WD(FF) | 1,470,000円 | 4名 | |||
4WD | 1,585,000円 | |||||
G・Lパッケージ | 2WD(FF) | 1,570,000円 | ||||
4WD | 1,685,000円 | |||||
N BOX+ カスタム 車いす仕様車 | G | 2WD(FF) | 1,740,000円 | |||
4WD | 1,855,000円 |
■N BOX+の受注状況
7月6日に発売したN BOX+の発売後の累計受注台数は、8月29日現在で月間販売計画3000台に対し約9500台となり、順調な立ち上がりとなった。
購入ポイントは「N BOXでも好評を得た室内の広さ」「多彩な荷室のアレンジが可能なマルチスペースシステム」「質感が高く、遊び心のある2トーンカラースタイル」を挙げており、タイプ別構成比ではN BOX+が65%、N BOX+ カスタムが35%となっている。
また、購入層については子離れ、60歳以上と独身層を中心に、年齢や性別を問わず幅広い層から受け入れられているとしている。
(編集部:小林 隆)
2012年 8月 30日