日産、パリショーの出展概要を発表
燃料電池車「TeRRA(テラ)」や新型「ジュークニスモ」などを公開

燃料電池車「TeRRA(テラ)」

2012年9月18日発表



 日産自動車は9月18日、パリモーターショー(プレスデー:9月27日~28日、一般公開日:9月29日~10月14日)の出展概要を発表した。

 今回のパリショーでは、燃料電池車(FCEV)「TeRRA(テラ)コンセプト」や、日産のモータースポーツ事業を担当するNISMOが設計・開発を行った「ジュークニスモ」、エレクトロニックダンスミュージックの最高峰であるミニストリー・オブ・サウンドとのコラボレーションモデル「ジューク・ウィズ・ミニストリー・オブ・サウンド」などをワールドプレミアする。

 そのほか「キャシュカイ 360」、欧州初公開となる近未来の都会派スマートEV「PIVO 3」や「NV200ロンドンタクシー」「NV200ニューヨークタクシー」、新型「370Zクーペ/ロードスター」、ファッション誌ELLEと共同開発した「マイクラ(日本名:マーチ)ELLE」も展示する。

PIVO 3
NV200ニューヨークタクシー
NV200ロンドンタクシー

テラコンセプト
 4人乗りのテラコンセプトは、「ムラーノ」「キャシュカイ(日本名:デュアリス)」などをベースに開発した4WD車で、独自の出力密度2.5kW/Lの水素燃料電池を搭載。前輪を電気自動車(EV)「リーフ」で採用されるシステムで、後2輪をそれぞれインホイールモーターで駆動する。

 フロア下にはトランスミッショントンネルがないため、シートレイアウトを左右非対称とすることが可能なほか、運転席のディスプレイ表示と情報・エンターテインメントシステム用にタブレット端末を採用しているのが特徴となる。

ジュークニスモ
 ジュークニスモは、NISMOが設計・開発を行い、「手ごろな価格でありながら高性能なクルマ」を目指したモデル。詳細は伏せられているが、昨年の東京モーターショーで公開したコンセプトカー「ジュークニスモコンセプト」から「コンセプト」を省いていることから、より市販車に近い状態で公開されることが予想される。

 搭載エンジンは、ベース車に搭載する直列4気筒 DOHC 1.6リッター直噴ターボエンジンを高出力化したもの。シャシーや空力パーツも独自のものを採用する。

ジューク・ウィズ・ミニストリー・オブ・サウンド
 ミニストリー・オブ・サウンドとのコラボレーションモデル「ジューク・ウィズ・ミニストリー・オブ・サウンド」は、ボディーカラーにメタリック・ブラック、ソリッド・ホワイトの2色を設定するとともに、特注のデザインパッケージを採用。

 さらにスクラッチシールドを施したiPod touch、ミニストリー・オブ・サウンドのヘッドフォン、ミニストリー・オブ・サウンドミュージックストアのVIP商品券を含んだ「ミニストリー・オブ・サウンドパック」を設定する。

(編集部:小林 隆)
2012年 9月 19日