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フォルクスワーゲン、「トゥアレグ ハイブリッド」の“Front Assist”機能を強化
全速度域対応の追突回避・軽減ブレーキシステムを標準装備
(2012/12/4 15:19)
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは12月4日、SUV「トゥアレグ ハイブリッド」に全速度域対応の追突回避・軽減ブレーキシステムを標準装備するとともに、トゥアレグ ハイブリッドと「トゥアレグV6 ブルーモーション テクノロジー」に、ドライバーの疲労を検知して休息を取るよう促すドライバー疲労検知システム“Fatigue Detection System”を標準装備して発売した。
価格は、トゥアレグ ハイブリッドが898万円、トゥアレグV6 ブルーモーション テクノロジーが623万円。
今回トゥアレグ ハイブリッドが標準装備した追突回避・軽減ブレーキシステムは、フロントモニタリングシステム“Front Assist”機能を強化したもので、今回の採用と同時に名称を“Front Assist Plus”に変更している。
“Front Assist”とオートクルーズ機能“ACC”は、フロント部に装着されたレーダーを共有する。このレーダーを用い、“Front Assist”は主に車両前方の交通状況を監視して先行車両への追突を回避・被害を軽減するよう、ドライバーに警告したり、シートベルトを巻き上げてブレーキ力を最大にしたりするといった準備をする。
“ACC”は、5段階で設定できるオートクルーズ機能が作動している際、あらかじめ設定された先行車との車間などを維持するため、エンジン出力の調整やブレーキングなどを行い、最終的に先行車両が完全停止するまで自動追従する。
今回採用する“Front Assist Plus”は、従来の“Front Assist”機能に全速度域で作動する自動ブレーキ機能を加えたもので、例えば高速道路を走行中に先行車両が不意な急ブレーキをかけた際に、システムが自動的にブレーキングすることで、あらゆる速度域で先行車両への追突を回避・被害を軽減できるようにする。
同時に、レーザーで作動する「up!」とは異なるものの、同じように30㎞/h未満では先行車両への追突を回避し、30km/h以上では被害を軽減する緊急ブレーキ機能も付いた。
また、ドライバー疲労検知システム“Fatigue Detection System”は、ドライバーのハンドル操作によるステアリング角度などを監視し、通常の運転状況と異なる動きを検知した場合、メーター内のマルチファンクションインジケーターの表示と警告音でドライバーに休憩を取るよう促すシステム。同システムは65km/h以上で作動する。