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パナソニック、ニッケル水素電池によるエネルギー回生システム

ニッケル水素電池セル
2013年2月8日発表

 パナソニックは2月8日、車載用ニッケル水素電池を使ったアイドリングストップ車用12Vエネルギー回生システムを発表した。

 減速時の回生エネルギーを蓄電し、活用するシステム。電装品用の鉛電池のメインバッテリーのほか、駆動用アシストモーターへも電力を供給できる。

 1.2Vのニッケル水素電池を10本搭載することで、電圧を鉛電池に合わせた12Vとし、変圧器を不要にした。また、ハイブリッド車用電池の技術により、セルの充放電上限温度を60度から75度に上げ、エンジンルームへの設置を可能にした。鉛電池とともにエンジンルームに設置することで、接続抵抗が低減し、配線などを簡略化できるとしている。

 鉛電池と並列に接続するとニッケル水素電池に優先的に電流が流れるため、鉛電池の寿命が約6倍に伸びるとしている。

(編集部:田中真一郎)