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伊フェラーリ、ハイブリッドシステム搭載の特別限定モデル「ラ フェラーリ」

499台限定。システム全体で963PS/900Nm以上を発生

ラ フェラーリ
2013年3月5日(現地時間)公開

 伊フェラーリは3月5日(現地時間)、ジュネーブ・モーターショー(プレスデー:3月5日、6日、一般公開日:3月7日~17日)で499台の特別限定モデル「ラ フェラーリ」を公開した。

 ラ フェラーリのパワートレーンは、最高出力800PS/9000rpm、最大トルク700Nm/6750rpmを誇るV型12気筒6262ccエンジンにハイブリッドシステム「HY-KERS」を組み合わせ、全体で963PS、900Nm以上を発生。

 ハイブリッド・システムは、マニエッティ・マレッリと共同で開発した2基のモーターを採用。1基は駆動輪を、もう1基は補助システムをそれぞれ駆動させる。モーターは7速F1デュアルクラッチギアボックスと統合する。また、フロアに取り付けられたバッテリーパックは、今年のF1マシン「F138」のKERSの生産を担当するスクーデリア・フェラーリで組み立てられたセルで構成。

 これにより、0-100km加速は3秒未満、0-200km加速は7秒未満、0-300km加速は15秒としたほか、フィオラーノ・サーキットでのラップタイムは「エンツォ・フェラーリ」より5秒、「F12ベルリネッタ」より3秒以上速い1分20秒以下としており、「フェラーリ史上最速のロードカー」を謳う。

 エクステリアは、1960年代のフェラーリのスポーツプロトタイプモデルを想起させるデザインとし、鋭く下向きに傾斜するノーズ、力強いホイールアーチデザインを強調する低いボンネットなどが特徴。フロントディフューザーやリアディフューザー、リアスポイラーには自動で作動するエアロダイナミック・デバイスを装着し、必要に応じてダウンフォースを発生させる。

ラ フェラーリ主要諸元
全長×全幅×全高[mm]4702×1992×1116
ホイールベース[mm]2650
前後重量バランス41:59
エンジン65度V型12気筒6262cc
ボア×ストローク[mm]94×75.2
圧縮比13.5:1
エンジン最高出力[kW(PS)/rpm]800/9000
エンジン最大トルク[Nm/rpm]700/6750
HY-KERS最高出力120kW(163PS)
最大合計出力963PS
最大合計トルク900Nm以上
トランスミッション7速F1デュアルクラッチトランスミッション
最高速350km/h以上
0-100km/h加速3秒未満
0-200km/h加速7秒未満
0-300km/h加速15秒
前/後サスペンションダブルウィッシュボーン/マルチリンク
前/後ブレーキブレンボ製カーボンセラミック(フロント:398×223×36mm、リア:380×253×34mm)
前/後タイヤ265/30 ZR19 / 345/30 R20

(編集部:小林 隆)