ニュース

NEXCO東日本、トンネル天井板の撤去予定を発表

関越トンネルも部分撤去し、9トンネル11チューブで撤去を実施

NEXCO東日本5月定例会見
2013年5月29日開催

 NEXCO東日本(東日本高速道路)は5月29日、5月の定例会見を実施。定例会見の冒頭で同社の廣瀨博代表取締役社長は、5月初旬に自身がインドに出張したことを語り、現地で道路整備事業についての情報収集、関係各方面と接触したことなどを紹介。具体的な成果はまだまとまっていないとのことだが、来日したインドのマンモハン・シン首相が日本からの積極な投資を歓迎すると重ねて表明しており、今後ますます関係が深まるとの見解を示し、両国にメリットのある事業展開、技術協力をしたいとコメントした。

NEXCO東日本の廣瀨博代表取締役社長

 4月の通行台数、料金収入の速報値は、通行台数が1日平均268万5000台(対前年比3.3%増)、料金収入が519億7500万円(2.3%増)となった。通行台数の増加要因は、新規道路の供用開始、震災からの復興需要などとしており、1年振りに交通量が増加に転じている。

 SA(サービスエリア)/PA(パーキングエリア)の売上高は115億7300万円(対前年比0.4%増)。今年は昨年よりゴールデンウイークの休日が1日少なかったが、ハイシーズンの曜日構成がよかったことも手伝い、ゴールデンウイーク全般での売り上げが堅調に推移したと分析している。

 営業概要の紹介と合わせて、トンネルの安全性確保を目的としたトンネル天井板の撤去についても紹介された。昨年12月に発生した笹子トンネルでの事故を受け、全国的に続けられている安全性のチェックと関連して、国土交通省からの指示を受けて緊急点検した11トンネル・14チューブのうち、換気計算の結果や今後の管理体制の合理化などの理由から、9トンネル10チューブで天井板として設置されている鋼製ダクトなどを除去すると決定された。

●対象になるトンネルとスケジュール

路線名トンネル名上下別撤去予定時期
関越自動車道関越トンネル上下7月
北陸自動車道能生トンネル下り6月17日、18日
高の峰トンネル下り5月29日
子不知トンネル上り7月
市振トンネル下り7月
長野自動車道立峠トンネル下り調整中
上信越自動車道五里ヶ峯トンネル上り調整中
八風山トンネル下り6月25日、26日、7月2日、3日
太郎山トンネル上り7月

 このうち、立峠トンネル、五里ヶ峰トンネルでスケジュールが調整中となっているのは、なんとか夏のお盆時期までに撤去作業を実施するべく日程調整を続けているためとのこと。また、具体的な日付けのない7トンネルについて、撤去作業で通行止めになる日にちを別途通知するとしている。

SA・PAで地域産品を買って前沢牛セットを当てよう!

 このほか、開催するたびに2万件弱の応募があるという人気企画「地域産品応援フェア!」の第9弾が、6月1日~30日に開催される。SA・PAで販売されるフェア対象商品を購入し、製品に貼られている「地域産品応援シール」を専用台紙に貼り付けて郵送すると、シール3枚での応募者の中から抽選で100人に「高級黒毛和牛 前沢牛セット(3万円相当)」が、シール1枚での応募者の中から抽選で200人に「SA・PAで使えるお買い物券(5000円分)」がプレゼントされる。

(編集部:佐久間 秀)