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H.I.Sとチャーター便航空会社「アジア アトランティック エアラインズ」共同発表会
成田・関空~バンコクが1万円、ビジネスクラス バンコク4日間で4万9800円
(2013/6/12 16:11)
H.I.S(エイチ・アイ・エス)は6月12日、2012年12月に子会社として設立した国際チャーター便航空会社の正式名称を「Asia Atlantic Arilines(アジア アトランティック エアラインズ)」とすることを発表。アジア アトランティック エアラインズと共同で、夏のチャーター便に関する発表会を開催した。
アジア アトランティック エアラインズは、本社をタイのバンコクに置き、資本金は5億4000万タイバーツ。株主は、株式会社エイチ・アイ・エス(49%)、エイチ・アイ・エスのタイ現地法人 H.I.S TOURS CO.,LTD.(39.0
)、Mr.Panlert Baiyoke(12.0%)から構成されている。
チャーター便とは、ある一定期間就航する便で、イメージとしては、鉄道の臨時電車に近いものとなる。アジア アトランティック エアラインズ社長のHaque氏は、当初発表した社名「Asia Pacific Airlines(アジアパシフィックエアラインズ)」から、アジア アトランティック エアラインズに変更したことについて、「太平洋を超えて、大西洋まで届くような航空会社にしたかった」と語り、将来的には欧州路線開設を目指している。
当初開設する路線は、いずれも日本とタイを結ぶもので、成田国際空港~バンコク線(7月19日~9月29日)と、関西国際空港~バンコク線(7月27日~9月27日)の2路線。いずれも毎日運行し、初便就航記念価格は成田・関空~バンコク間が、片道1万円となる。
時刻表 |
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成田発(11時30分)~バンコク着(17時) |
バンコク発(1時)~成田着(9時) |
関空発(11時)~バンコク着(14時30分) |
バンコク発(0時30分)~関空着(8時) |
2機のボーイング 767-300ERをリースで運用し、LCC(格安航空会社)モデルではなく、フルサービスの航空会社として、食事などのサービスのほか、ビジネスクラスも用意される。ドリンクに関しては、ビジネスクラスはソフトドリンクおよびアルコール類とも無料、エコノミーはアルコール類のみ有料となっている。
H.I.Sは、このアジア アトランティック エアラインズから、座席を買い、ホテルなどと組み合わせて旅行商品を作っていく。その商品は、デラックスホテルに滞在する成田~バンコク4日間プランが3万9800円、スイートルームに滞在しビジネスクラスを利用する成田~バンコク4日間プランが4万9800円というものとなる。もっとも早く売り出すプランはビジネスクラスのプランで、6月13日10時からWebで受け付ける。また、航空券についても、H.I.SのWebサイトで販売を行っていく。
●アジア アトランティック エアラインズ
http://www.his-j.com/tyo/special/asia_atlantic_airlines.html
日本では、昨年LCCの就航が相次ぎ、大きな話題となっている。このLCCとチャーター便航空会社の違いについてH.I.S 代表取締役社長 平林朗氏は、「お盆やお正月などにおいては、航空料金が通常の2倍、3倍になる。それをチャーター便を飛ばすことで引き下げることができる」と説明。チャーター便の、繁忙期における航空座席供給数の不足を補う役目に期待する。
アジア アトランティック エアラインズは、H.I.Sが多くの出資をするものの、H.I.S専門のチャーター便会社というわけではなく、国内のほかの旅行会社も、タイの地元旅行会社においてもチケットを取り扱える。実際、成田・関空~バンコク路線は9月で終了し、10月以降は中国・韓国~バンコクを結ぶ路線となるため、タイでの販売強化が必要になる。
Haque アジア アトランティック エアラインズ社長は、将来構想として20機の運用を目指し、タイ~成田~グアム路線や、タイ~成田~ハワイ路線の開設を視野に入れている。これは、アジアの経済発展に伴い、今は日本を目指しているアジア地域からの観光客が、いずれその先に目を向けるだろうという見通しによるものだ。
なお、発表会にはH.I.SのテレビCMに出演する東進スクールの林修先生が登壇し、「どこ行くの?」「タイでしょ!!」と、H.I.Sの旅行プランをオススメしていた。ちなみに、林先生自身は夏休みが1日しかなく、海外旅行へ行けそうもないとのこと。