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JVCケンウッド、SUPER GTのGT500クラス車載カメラを全戦供給

市販カメラがベースの専用車載カメラ。過酷なレースシーンを高精細に記録

GTマシンの車内に設置されるJVCケンウッドの専用開発車載カメラ
2014年4月11日発表

 JVCケンウッドは4月11日、日本を中心に開催される人気レースシリーズのSUPER GTで、GT500クラスの全車両に使われる車載用カメラに同社製品を全戦に渡って供給することを発表した。

 2014年シーズンからドイツのDTM(ドイツツーリングカー選手権)、アメリカのグランダムシリーズと車両レギュレーションを共通化したSUPER GTのGT500クラスでは、空力性能の進化などによってラップタイムが大幅に短縮化され、レース内容がこれまで以上に過激なものとなっている。人気を集めているSUPER GTはレースの模様が毎戦テレビ放映されており、レースの迫力を伝える重要な要素として車載カメラの映像が利用されている。

 車載カメラは、GT500クラスの車両に搭載される直列4気筒2.0リッター直噴ターボエンジンによる加速、今シーズンから採用されたカーボンブレーキの制動力、空力性能の進化が生み出す旋回性能など、前後左右から強烈なG(重力加速度)を受けるほか、エンジンルームから車内に伝わる熱にも対応が必要となり、高い耐久性と信頼性が求められる。同社ではこれに対し、ビデオカメラ開発で培ってきた高い映像技術、アクションカメラなどで実現した耐久性などを使い、市販カメラをベースとした「SUPER GT車載専用カメラ」を開発して応じている。この専用カメラがGT500クラスに出走する15台の車両すべてに装着され、4月5日、6日に行われた開幕戦「OKAYAMA GT 300km RACE」でもすでに使用されている。

明暗の強い車内からの映像だが、前方の車両が適切な明るさで写りつつ、暗い車内の状況もしっかりと記録
強烈な加減速Gや旋回G、エンジンが発する熱など過酷なレースに対応する耐久性や信頼性が評価されて選ばれた

SUPER GT 2014年シーズン 第2戦以降の開催スケジュール

第2戦 5月3日~4日 富士スピードウェイ(静岡県)
第3戦 5月31日~6月1日 オートポリス(大分県)
第4戦 7月19日~20日 スポーツランドSUGO(宮城県)
第5戦 8月9日~10日 富士スピードウェイ(静岡県)
第6戦 8月30日~31日 鈴鹿サーキット(三重県)
第7戦 10月4日~5日 ブリラム ユナイテッド インターナショナル サーキット(タイ)
第8戦 11月15日~16日 ツインリンクもてぎ(栃木県)

(編集部:佐久間 秀)