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舞鶴若狭自動車道 小浜IC~敦賀JCT間の開通で観光需要が約20%増加

開通1カ月間の整備効果を発表。物流の輸送時間も約30分短縮

7月20日に開通した舞鶴若狭自動車道 小浜IC~敦賀JCT間。同時に舞鶴若狭自動車道が全線開通となって大きな効果を発揮した
2014年8月29日発表

 国土交通省近畿地方整備局、NEXCO中日本(中日本高速道路)、NEXCO西日本(西日本高速道路)は、7月20日に開通した舞鶴若狭自動車道 小浜IC(インターチェンジ)~敦賀JCT(ジャンクション)間(延長39km)の開通1カ月間における整備効果を発表した。

 開通後1カ月の交通量は、平日が7100/日、休日が1万2200台/日で平均9100台/日となった。開通区間と並行している一般道の国道27号では、中間地点となる国吉城地点で1日の交通量が22%減少して分散効果が表れている。また、既存の開通区間である小浜西IC~小浜IC間の交通量は、それまでの約3700/日から約7400台/日と約2倍に増加した。

 経済面では、福井県嶺南地域の主要観光地における来場者数が28万2100人から33万8900人と約20%増加。周辺の観光施設では、若狭歴史博物館の来館者数が約4.5倍、三方五湖・レイククルーズの来場者が約2.3倍、道の駅 若狭おばまの売り上げが約1.5倍になるなどの効果を発揮している。

 このほか、舞鶴若狭自動車道の全面開通により、福井市内から京都府、兵庫県などに荷物を運ぶ物流企業で所要時間が約30分短縮された事例を紹介。配達の遅延がなくなることに加え、配送の安定化が図れることをメリットとして解説している。

舞鶴若狭自動車道の交通状況(開通後1カ月)
主要観光地の来場者が約20%増加する効果を発揮している
舞鶴若狭自動車道の全線開通によって北陸地方と近畿地方北部の結びつきが強まり、相互に観光面での効果を計測
福井・四国間の配送では名神高速経由からルートを変更。渋滞を回避できるようになって安定輸送が可能になった

(編集部:佐久間 秀)