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ブライトリング、エアアクロバットチーム「ブライトリング・ウィングウォーカーズ」のショーを5月3日に岩国基地で開催
ウィングウォーカーとパイロットが来日、エアショーについて語る
(2015/3/4 20:10)
- 2015年5月3日開催
- 山口県 岩国基地
スイスの時計メーカーのブライトリング・ジャパンは3月4日、同社がサポートするエアロバティックス チーム「ブライトリング・ウィングウォーカーズ」のエアショーを、5月3日に山口県の岩国基地で開催予定の「航空基地祭・日米親善デー2015航空ショー」で行うと発表。これに先立ち「ブライトリング・ウィングウォーカーズ」を紹介する記者会見を実施した。
「ブライトリング・ウィングウォーカーズ」は、曲芸飛行を行う複葉機の翼のうえで人間がアクロバットを披露するエアショー。このアクロバットを行うパフォーマーのことを「ウィングウォーカー」と呼んでいる。特に編隊飛行をする複葉機の上でアクロバットを行う難易度の高い技ができるのは同チームだけとのこと。同チームのエアショーは、すでにヨーロッパやオーストラリアを中心に600万人の観客を動員しており、日本での開催は5月3日が初となる。
最初に登壇したブライトリング・ジャパン マーケティング統括取締役 柿崎滋氏は「ブライトリングは、1884年に創業した精密機器専門工房。1915年にクロノグラフを開発、それから航空業界のためのパイロットウォッチを開発するようになった。1936年には英国空軍の公式サプライヤーになり、製品が第二次大戦で活躍した戦闘機『スピットファイア』にも採用された実績がある。さらにパイロット協会の公式の時計にもなったことがある。ブライトリングは常にパイロットとともにあり、航空業界とともに歩んできた。1999年には人類初の熱気球による無着陸地球一周をサポートしたり、ロッキードのプロペラ旅客機『スーパーコンステレーション』など歴史的な航空機の維持保存する協会を作るなどの活動を行っている。民間最大のジェット機によるアクロバット飛行チーム『ブライトリング・ジェットチーム』も支援しており、2013年には日本ツアーも実施した。さらに2015年5月16日~17日に幕張で行われる『レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ』の公式タイムキーパーも務める予定だ。今回の『ブライトリング・ウィングウォーカーズ』の来日は関係者の尽力により実現したもので実施できるのは嬉しく思う」と述べた。
チーフウィングウォーカーのダニエル・ヒューズ氏は「私は6歳ぐらいの時からウィングウォーカーに憧れていたので、こうしてショーができるのは大変うれしく思います。複葉機の上でショーをするのは、台風のさなかに木に登るような感覚です。最初の頃は翼の上に乗るのは怖かったですが、今は普通の人ではできない体験ができるのが嬉しいです。ウィングウォーカーは165cm以下、60kg以下でないと選ばれません。小柄な身体を維持しながら風圧に耐えないといけないので、毎日トレーニングは欠かしません。さらに空の上で風圧に耐えるのも身体のトレーニングになります」と語った。
チーフパイロットのマーティン・キャリントン氏は「我々のチームは27年の歴史があるが、私のはそのうち15年間務め、現在はチーフパイロットとショーのマネジメントを担当している。様々な国でショーを行うが、その国の気候に合わせて機体を調整する必要があるため、ショーの2週間前には船便で機体を運ぶようにしている。ショーの飛行のときに一番気を付けるのはやはり安全性。またショーを行う気候に合わせて飛行の練習をするようにしている。なお、フライト中のウィングウォーカーとのコミュニケーションは手のサインやバンクを振るなどで取っている。現在は6人のウィングウォーカーが居るが、チーフのダニエルはもちろん全員の練度が高く信頼している。時計としてのブライトリングは正確で壊れない素晴らしい製品だ」と述べた。