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ブライトリング、室屋義秀選手がフライトを披露する「クラブ・ブライトリング メンバーズサロン・スペシャル」開催

室屋選手操縦の「EXTRA 300 L」に乗って、エアレースの世界を体験してみた

クラブ・ブライトリング メンバーズサロン・スペシャル 福島:2015年4月25日開催

 時計ブランドのブライトリング・ジャパンは4月25日、レッドブル・エアレースに出場する室屋義秀選手が参加したフライトイベント「クラブ・ブライトリング メンバーズサロン・スペシャル」を、福島県にある「ふくしまスカイパーク」において開催した。

 新作時計の展示とエアショーを組み合わせた「クラブ・ブライトリング メンバーズサロン・スペシャル」は、ブライトリングのオーナーに向けて2014年より開催されているもの。

 会場では、スイスの「バーゼルワールド」で発表されたブライトリングの新作時計の展示に加えて、室屋選手によるエアショーやトークショーなどが行われ、ブライトリングオーナーが楽しめる特別なイベントとなっている。

ブライトリングの「クラブ・ブライトリング メンバーズサロン・スペシャル」が「ふくしまスカイパーク」において開催された
会場にはスイスの「バーゼルワールド」で発表された新作時計などを展示
ブライトリングのオーナーが無料で入会できる「クラブ・ブライトリングメンバー」が参加できる特別なイベントとなる
ブライトリング・ジャパンは、東京、名古屋、福岡で開催する新作時計の展示会「クラブ・ブライトリング メンバーズサロン 2015」に加え、福島と神戸会場ではエアショーが楽しめる「クラブ・ブライトリング メンバーズサロン・スペシャル」をオーナー向けに展開している
福島と神戸会場では室屋選手によるトークイベントなどが楽しめる特別なイベントとなる

 なお、神戸会場に関してWebサイトからのエントリー受付は既に終了しているが、クラブ・ブライトリングのメンバーカードなど正規販売店で購入したことが証明できるものを持参することで、当日の入場も可能とのこと。

レッドブル・エアレースに出場するTeam Muroya 31のメンバー
室屋選手が日本戦で投入する新型機「EDGE 540 V3」
キャノピーの形状は室屋選手に合わせて専用に設計、室屋選手が装着するヘルメットも薄いものを選んだという

 イベントに参加した室屋選手は、5月16日~17日開催のレッドブル・エアレース日本戦に向けて、新型機「EDGE 540 V3」を投入するための調整作業を同空港で進めている。

 新型機は、カーボンファイバーとスチールのフレームで構成される機体で、全長6.3m、全幅7.44m、重量は約500kg、最大10Gまで耐えられる設計となっている。エンジンは約300PSを発生する「ライカミング サンダーボルト AEIO-540-EXP」を搭載、最高速は425.97km/h。

 披露された機体は、塗装ではなくフィルムコーティングを使った軽量化や、空力性能を高めるためキャノピーの形状を室屋選手専用に設計しなおしたりするなどの改良を実施している。エアレースではレギュレーションで決められたエンジンを使用するため、軽量化や空力特性の見直しでさらなるタイムアップを目指す。

 日本初開催となるレースに向けて、室屋選手は「2009年にエアレースにデビューして以来、日本での開催はエアレース関係者の夢でしたし、パイロットとして地元で飛びたいという想いがありましたので”やっと開催できる”というのが今の感想です。それだけに思いも深いので、ここで力を出しきりたいです」と、意気込みを話した。

メディア向け体験飛行会でパイロットを務めた室屋義秀選手

 今回、福島で開催された「クラブ・ブライトリング メンバーズサロン・スペシャル」の前日となる4月24日、メディア関係者に向けてアクロバット機「EXTRA 300L」を使った体験飛行会が行われ、室屋選手の操縦する「EXTRA 300L」でエアレースの世界を体験することができた。

ブライトリングのカラーに仕上げられた「EXTRA 300L」

 ブライトリングのカラーに仕上げられた「EXTRA 300L」は複座式となっており、前席に体験者、後席に室屋選手が乗り込んで操作する。乗員は緊急脱出用のパラシュートを装着。さらにシートと体はシートベルトでガッチリと固定され、自由な身動きはできない。

 体験飛行では、上空1000mまで一気に上昇。パワフルなエンジン音とともに窓の外を見ると飛び立った空港がみるみる小さくなっていき、宮崎駿監督作品の映画「紅の豚」で見たような風景が流れていく。

 その後、宙返りに背面飛行、自由落下による無重力状態からキリモミ状態まで、曲技飛行をお腹いっぱい体験。乗員の体はシートベルトでがっちり固定され機体の動きがダイレクトに体に伝わってくる。機体は最大10Gまで耐えられるというが、その前に人間がダウンしてしまうことは分かった。

 体験飛行の最後にはエアレースさながらの300km/hを超える速度を体験して無事に着陸した。サーキットでレーシングドライバーの助手席に乗った時以上の強烈なGを感じたり、キリモミ状態から機体を立て直す室屋選手のあざやかなテクニックを体験することで、エアレースとエアロバティックスの世界の凄さを感じることができた。

「EXTRA 300L」の体験飛行(10分04秒)

 初めてエアレースを観戦する人に向けて、室屋選手は「曲技飛行を競うエアロバティックなどと比べて、エアレースはタイムが出てくるので、ゲームとして簡単に楽しめると思います。目の前の上空を飛行機が飛び回る非日常な体験ができますので、ぜひ現地で見ていただいて本当の醍醐味を味わっていただきたいです」と、メッセージを贈った。

乗員は緊急脱出用のパラシュートを装着
離陸後、パワフルな印象のエンジン音とともに1000mまで上昇した
エアレースさながらの全開飛行を体験
背面飛行など様々な曲技飛行も体験
無事に着陸
想像していたより不安感は少なかった
着陸後に笑顔で手を振る筆者。後から考えると、曲技飛行をしつつも乗員にダメージを与える強力なGを発生させない室屋選手のコントロールのおかげたっだのかも
インタビューに応える室屋選手
飛行中、窓の外には宮崎駿監督の映画「紅の豚」で見たような風景がながれた

一部写真提供:ブライトリング・ジャパン

(編集部:椿山和雄)