写真で見る、三菱「トッポ」
広い室内空間を持つ、軽トールワゴン

9月17日発売
93万4500円~156万9750円


 三菱自動車工業が9月17日に発売した軽トールワゴンの「トッポ」。トッポは、1990年発売の「ミニカトッポ」、1998年10月に軽規格改定に合わせて発売された「トッポBJ」と、軽トールワゴンのブランドとして知られていたが、2004年で生産終了。今回の新型発売により、4年ぶりのモデルブランド復活となる。

 新型トッポでは、3速ATの「S」、4速ATベーシックグレードの「M」、Mの装備を充実させた「G」、インタークーラー付きターボエンジン装備の「T」が用意され、GとTには内外装をドレスアップした「ROADEST(ローデスト)」もラインアップされている。全グレードで2WD(前輪駆動)と4WDを選択でき、そのほか、バックドアから車いすのままで乗降可能な「車いす仕様車」などの福祉車両も発売されている。

 ここでは、そのトッポのラインアップの中から、Gグレードを写真で紹介する。ボディーカラーは、全8色用意されているが「サンフラワーイエロー」を。シート生地はどのグレードも同じで、「ワッフルタイプ・シート生地(ブラック内装)」のものとなる。

どこから見てもトールタイプの軽ワゴン
  トッポの外観上の特徴は、その全高だろう。Tは1700mm、そのほかは1680mmと一目で分かるほどの背高ぶり。全長、全幅に関しては、ほぼ軽規格一杯の3395×1475mm(軽規格:3400×1480×2000mm[全長×全幅×全高])となる。この背高デザインによって、1430mmの室内高を実現している。


キャッチフレーズは“軽の新しい自由”。背高スタイルが広い室内空間を実現している。リアまわりのガラスはプライバシーガラスとなっているため、風景の映り込みが異なっている
G以上のグレードでは、ディスチャージヘッドランプを装備フロントグリルにはクリア素材を用いて、すっきりしたデザインを実現しているクリア素材のフロントグリルはドライバーレスで取り外すことができ、洗車にも便利なよう配慮
ラジエーターは左下に装備。フロントフォグランプはTに標準装備で、このGにはメーカーオプションで装着されているタイヤはTのみ165/55 R14を装備、このGなどそのほかのグレードは155/65 R13の13インチタイヤとなる電動格納式カラードドアミラーはM以上のグレードに標準装備
リアテールゲート上部のアップ。空力に配慮してか、上部が後方に張り出すようなデザイン処理室内側に装備されるハイマウントストップランプ。室内タイプのため汚れることもないだろう各ドアはこのように大きく開く
リアドアよりもフロントドアのほうが開口角は大きいバックドアは横開き式。大きく開くので荷物の出し入れにも便利だろうバックドアにはポケットも装備されている
ラゲッジルームはフラットに作られている5:5分割式のリアシートリアシートを倒してもフラットなラゲッジ空間は維持される
ラゲッジルームの底板を開けると、そこには工具などを便利に収納できるスペースが用意されている収納ボックスを取り外すとスペアタイヤが現れるS、M、Gのエンジンは共通で、直列3気筒 SOHC 12バルブ 657CC、最高出力37kW(50PS)/6500rpm、最大トルク62Nm(6.3kgfm)/4000rpm。10・15モード燃費は4ATを装備するこのGでは18.8km/L(2WD)、18.0km/L(4WD)となる

使い勝手のよい室内空間
 トッポの室内は、グレードによる差が小さく、基本的な仕様は共通となる。座面高を調整する運転席ハイトアジャスターや、フルフラットシート、シート生地など、どのグレードでも変わりなく装備。収納スペースも数多く用意され、普段使いに便利なよう工夫されている。

コクピットで特徴的なのは、運転席側にややオフセットされたセンターメーター。これにより、運転席まわりにはすっきりとした空間が広がるGとTでは、ステアリングホイールが本革巻のものになるセンターメーターには、アナログのスピードメーターに加え、燃料計やシフトポジションをデジタル表示。Tグレードのみ、アナログのタコメーター&デジタルスピードメーターという組み合わせになる
シフトはインパネシフト。エアコンやオーディオ類もセンタークラスターに集中配置。ベンチタイプのフロントシートとあわせ、サイドウォークスルーを実現M、G、Tにメーカーオプションの「三菱マルチエンターテイメントシステム(MMES)」。AM/FM/CDのオーディオ機能が一体化された30GB HDD搭載のナビゲーションシステムで、ワンセグ視聴もできる。iPod接続も可能で、メモリースティックスロットも装備CDやメモリースティックは、MMESのフロントパネルを開けて挿入する
M、G、Tは、電動格納式のドアミラー。ベーシックグレードのSでも電動で角度調整可能パワーウインドウは全席セーフティ機構付きで、運転席はワンタッチタイプ。操作もごく標準的で分かりやすい天井は消臭加工がされており、タバコ臭やアンモニア臭を吸着・分解するタイプ。サングラスホルダーも用意されている
インパネまわりにも多数の収納スペースを用意。センターメーターのためかさまざまな箇所が収納スペースとして利用できるアームレストを装備するフロントベンチタイプシートリアシートはリクライニングが左右独立して設定可能
フロントシートのヘッドレストを外せば、フラットなシートアレンジができる運転席と助手席の間にはドリンクホルダーを用意運転席は座面高を調整可能なタイプ。ダイヤルタイプのアジャスターなので微調整も容易だ


ドアのロック、アンロックはリモコンで可能。設定によって運転席のドアのみをコントロールするよう変更できる。全グレードに装備

 

 

URL
三菱自動車工業株式会社
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/
ニュースリリース
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/publish/mmc/pressrelease/news/detail1830.html
製品情報
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/toppo/

(編集部:谷川 潔)
2008年12月8日