写真で見るボルボ V50 2.0e
2リッターエンジンとデュアルクラッチATのエントリーモデル

左からC30、V50、S40

2009年3月1日発売
C30:279万円~
S40:289万円~
V50:299万円~




 ボルボ C30/S40/V50は、ボルボのラインアップ中もっともコンパクトなボディを持つエントリーモデルだ。この3兄弟に、直列4気筒 2リッター DOHCエンジンと、6速のデュアルクラッチAT「Powershift」を組み合わせたパワートレーンを搭載し、従来の直列5気筒 2.4リッター車よりも価格を下げたモデル「2.0e」が追加された。

 輸入車のエントリークラスは100万~200万円台がボリュームゾーンと言われているが、自らをプレミアムブランドと位置づけるボルボに200万円台の車は用意されていなかった(C30の最廉価モデルを除く)。しかし2.0eは、300万円以下で買える「真のエントリーモデル」だ。C30は279万円から、V50でも299万円からの値付けがされている。

C30V50S40
左からC30、V50、S40のエンジンルーム。フロントマスクもエンジンルームの眺めも3車種とも同じ
3車種とも、車体後部のVOLVOのロゴがクラシックなタイプに変更された。2009年型のボルボ車はみなこのタイプのロゴを付ける

 価格は安くなったが、ベーシックグレードの「2.0e Powershift」を以前のベーシックグレード「2.4i Aktiv」と比べると、省略された装備はシートヒーターと助手席の調整機構にとどまり(V50はルーフレールも省略される)、ボディー同色ドアモールとトリップコンピューターが追加されている。

 また装備充実モデルの「2.0e Aktiv」は、2.4i Aktivにデラックスパッケージオプションを追加したのと同等の装備を持つにもかかわらず、10万~30万円安くなっている。さらにラゲッジカバーとルーフレール、12Vパワーソケットのおまけが付くV50の買い得感は高い。

 ここではV50 2.0eを、写真で紹介する。グレードはベーシックモデルのPowershiftだが、撮影車両は先行生産車のため、販売されるPowershiftとは次の装備が装備が異なる。


撮影車両販売される2.0e Powershift
シートT-TEC/テキスタイルテキスタイル
オーディオハイパフォーマンスオーディオスタンダードパフォーマンス
オーディオリモコン
ステアリング本革巻ウレタン
シートヒーター
助手席高さ調節機構/ランバーサポート
ルーフレール

 

16インチアルミホイールを標準で装備する
ドアミラーはターンシグナルを内蔵イモビライザー機能を内蔵するリモコンキー試乗車の内装色はオフブラック。このほかにT-Tecシートにはクォーツベージュが、テキスタイルシートにはレッド、ブルーも用意される
後席後席の窓が下がるのはここまで後席センターコンソール下部に12V電源を用意
ほかのグレードと同様に6:4分割可倒式シートを備える。座面を持ち上げて荷室底面を平らにするダブルフォールディング式シートベルト警告はオーバーヘッドコンソールに
イグニッションキーホールはステアリング左側にセンターコンソール裏側には小物を置ける空間がある。コンソールパネルの色はボーキサイトグレーのみシフトレバー後ろに2つのカップホルダーや12V電源などを備える
シフトレバーを左に倒すとマニュアルモードに。前がシフトアップ、後ろがダウン。2速発進も可能。シフトパドルは用意されないステアリング右のライトコントロール。光軸調整機能付き
フロントウインドウ右下のチケットホルダーグローブボックスは車検証とマニュアルを入れる容量があり、ETCカード用のスロットもあるメータークラスターは上にトリップコンピューター、下にシフトインジケーターやオドメーターのディスプレイを置く
トリップコンピューターは燃費や平均速度、航続距離を表示する
センターコンソール後端のアームレストの下はトレイ付きのストレージスペース。AUXとUSB端子がこの中にある
Akiv以上に装備されるハイパフォーマンスオーディオは、USB端子に専用ケーブルでつないだiPodをコントロールできる。曲名やプレイリストも表示できるが、アルファベットのみ対応で、日本語はアンダースコアで表示される
iPhoneをつなぐとiPhoneに「対応していない」と表示されるが、オーディオ機能はiPodと同様に使えるプレイリスト表示にすると、右上にiPhoneやiPodにつけた名前が表示される
こちらはC30の内装。カーペットの色でスペシャリティ感を演出。後席シートは50:50の分割可倒式

 

(編集部:田中真一郎)
2009年 2月 24日