写真で見るルノートゥインゴ

ルノートゥインゴ

198万円(トゥインゴ)
240万円(トゥインゴGT)




 ルノーのベーシックモデル、「トゥインゴ」。ターボエンジンに5速MTを組み合わせた「トゥインゴGT」もあるが、撮影車両はスタンダードグレードのトゥインゴとなる。

 旧型は左ハンドルのみと乗りこなしに敷居が高いベーシックカーだったが、新型では右ハンドルとなったうえに質感も大幅にアップし、日本でも乗りやすい仕様に進化した。

 フランスの大衆車ゆえ、高級感などはあまり期待すべくもないが、シンプルで明るさを感じる内装デザインなど、コストをかけずにアイデアで快適さを演出する工夫が見られる。

 ハンドル位置は右。トランスミッションは「クイックシフト5」と呼ばれる、自動変速も可能な2ペダル5速MT。通常のトルコン式ATのようなスムーズな機械まかせの加速は期待できないが、シフトチェンジにあわせたアクセルワークを工夫することで、スムーズに走らせることはたやすく、レバーを前後に動かすだけでシフトアップやダウンも可能。AT限定免許でも乗れるし、トルコン式のような滑りも少ないので燃費にも好影響だ。

 少し不便なのは後席のドアがないことと、4人乗りであることくらい。価格は200万円を割り込んでおり、輸入車の中でも最廉価クラスとなる。

ルノーのベーシックカー、トゥインゴ。コンパクトなサイズと1tを下回る車重、明るく品のあるカラーリングなどが特長。サイズは全長3600mm、全幅1655mm、全高1470mmと取り回しも楽なサイズ
エンジンは直列4気筒SOHC 16バルブ1148cc。最高出力は56kW(75PS)/5500rpm、最大トルクは107Nm(10.9kgm)/4250rpmトランスミッションはMTに自動の変速機構とクラッチを付けたクイックシフト5ミニマムカーの右ハンドル車にもかかわらずペダル配置は自然。運転しても違和感はない
運転席正面にはタコメーターが設置される
スピードメーターや各種情報はセンターに配置される。トゥインゴは従来モデルもセンターにデジタルメーターを搭載していたダッシュボードの模様にもデザインのよさが見られる。吹き出しのオン/オフはダイヤル式ダッシュボードは角度を持たせて広く見せるとともに、外光が当たって薄暗さをなくすような工夫が見られる
リアハッチを開けると、トレイはハッチ側についてくる。リアシートは独立可倒式で、前後スライドも可能
シートのクッションは十分。オレンジ色のステッチの装飾も施されるリアシートをたたむときは背もたれを前に倒した上で、シートごと前に倒す仕組み。シートは取り外しできないタイヤサイズは175/65 R14。ホイールはスチールでホイールキャップが付く。ブレーキはフロントがベンチレーデッド・ディスク、リアはドラム
ライトは一部ブラックアウトされ、精悍なイメージを演出している。フォグランプは標準装備ドアミラーはボディー同色のカラーとなる
ドアノブはレバーを上に持ち上げてドアを開けるワイパーは右ハンドルだが左側が支点となったタイプ。右上に拭き残しがないようにリンク機構がある。ワイパーブレードは最近多いフラットワイパー
バンパーはボディー同色となる

(正田拓也、Photo:若林直樹)
2009年 3月 16日