写真で見る日産「モコ」 |
日産自動車は、2月15日に2BOXタイプの軽ハイトワゴン「モコ」のフルモデルチェンジを行った。
モコは、キュートなデザインやポップなカラーリングが幅広い年齢層に人気で、とくに女性からの支持を多く集めている。事実、フルモデルチェンジの前年となる2010年の年間販売台数は約5万5000台で、日産の主力車種であるセレナやノートに迫る売り上げを誇った人気車種といえる。
今回のフルモデルチェンジで3代目となった新型モコは、象徴となっている内外装のスタイリッシュさや可愛らしさを踏襲しつつも、随所に上質感をプラスしていくことで、より洗練されたインテリアとエクステリアを実現している。
ちなみに日産の軽自動車は、スズキと三菱自動車からOEM供給を受けているが、モコは1月にフルモデルチェンジを行ったスズキのMRワゴンをベースとしたOEMモデル。
ボディーサイズは、3395×1475×1625mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2425mmとなる。シャシーは、全面的に改良された新しいプラットフォームを使用。乗り心地や操縦安定性を重視している。
エクステリアデザインの特徴は、先代モデルよりもAピラーを立たせることで、室内空間の拡張を実現。ドライバーからの視線も開放感があり、圧迫感のない運転が可能となった。
インテリアは、ブラック、グレー、ホワイトの3色を組み合わせたハイコントラストのカラーリングや、千鳥格子柄のシート生地などを使うことで、今までの軽自動車のイメージをくつがえす上質さを生み出した。とくにインパネとオーディオがビルトインされたセンタークラスターは、連続性と一体感のある造りで、洗練されたインテリアデザインの代表でもある。
刷新されたエンジンとCVTを組み合わせることで、10・15モード燃費は25.5km/L(2WD、NA、CVT)を実現し、軽ハイトワゴンクラスでトップレベルとなった。
エンジンのラインアップは、自然吸気とターボの2種類で、トランスミッションは全てロックアップ付きトルコンCVT。
グレードは、「S」「X」「G」の3タイプでそれぞれに2WD(FF)と4WDを用意。「G」はインタークーラー付きターボエンジンが搭載される。
新規開発のエンジンとCVTによる燃費改善により、全グレードでエコカー減税(環境対応車普及促進税制)に適合。4WDのターボモデル「G FOUR」は50%、そのほかのグレードは75%減税となる。
撮影車は、中間グレードにあたるNAモデルの「X(オーディオ&バックビューモニターつき)」。ボディーカラーは新色のモコベリー。価格は121万5900円。
ボディーサイズは3395×1475×1625(全長×全幅×全高)。カラーリングは新色のモコベリー |
助手席側には、グローブボックス、アッパーボックスとその間に小物入れが装備され、エアコン吹き出し口の下にはドリンクホルダーが付く |
視認性が高く発光が鮮やかなファインビジョンメーター。オドメーター、瞬間燃費、平均燃費、航続可能距離が表示される |
メーターまわりと連続性のあるデザインを採用したオーディオ。オーディオ&バックビューモニターセットでメーカーオプションとなる。4.3インチ液晶ディスプレイを備え、MP3/WMA/AAC再生機能、USB接続、iPodに対応 |
シフトレバー横にUSB接続ソケットが付く | オーディオを装備するとバックビュー機能も付く。カメラはリアドアノブの内側にある |
■ターボエンジンを搭載したGグレード
インタクーラー付きターボのGグレード。外観のデザインは全グレード統一されている | ホイールサイズは「S」「X」グレードより1インチ大きい14インチ。タイヤサイズは155/65 R14 | |
最高出力64PS/6000rpm、最大トルク9.7kgm/3000rpmと、自然吸気エンジンに比べ高い出力を誇る | インテリアのデザインやシートカラーなどは同じだが、ステアリングはステッチ付きの本革巻きとなる |
■写真で見る バックナンバー
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/
(真鍋裕行 Photo:堤晋一)
2011年 2月 28日