写真で見るシボレー「HHR」


 ゼネラルモーターズの「シボレー HHR」は、レトロな雰囲気を持ったコンパクトカー。アメリカ車としては短い全長は4500mm、全幅1760mm、全高1630mmと、日本の街でも困らないサイズにまとめられている。

 撮影車のグレードは「LT」だが、このほか後部座席と後部窓ガラスがない2シーターのバンタイプ「Panel」が受注生産で用意されている。Panelは独特のスタイリングを活かしたラッピングカーや、広大なラゲッジスペースを活用した荷物車用途にも対応できる。

 2011年モデルは、台数限定とした「LT」の価格が298万円と低めに抑えられ、より装備が簡略化された「Panel」が248万円と、さらに安くなっている。

 「LT」のエンジンは2.2リッター直列4気筒DOHCで、最大出力116kW(156PS)/6100rpm、最大トルク203Nm(20.6kgm)/4800rpmを発生する。燃料はアメリカ車らしく無鉛レギュラー仕様。トランスミッションは電子制御式の4速ATで、前輪を駆動する。一見クロームメッキ風に見えるホイールは、16インチのスチールに樹脂製のホイールキャップが装着されたもの。

 装備はシンプルながら、レザー仕上げのオーディオリモコン付きステアリングホイールやシフトレバー、フロントパワーシートを装備。

 また、走行系や安全装備も充実しており、クルーズコントロール、カーテンエアバッグ、タイヤプレッシャーモニター、スタビリティトラック(トラクションコントロール付き横滑り防止装置)を標準装備。HHRは、特徴的なスタイリングだけでなく、中身も充実した手ごろなアメリカ車だ。

フェンダーまわりの膨らみがレトロな雰囲気を感じさせるが、中身はしっかり現代のクルマ。全高が1630mmと高めで、室内も窮屈さを感じない

 

丸みを帯びたフロントマスクもHHRならでは。フルサイズのアメリカ車と違ってコンパクトなので、威圧感よりも愛らしさを感じる
レトロさを最も感じさせてくれるのがフェンダーの膨らみだ
グリルはメッキ仕上げ。シボレーのエンブレムとともに輝く
ヘッドライトはハロゲン電球タイプターンシグナルもヘッドライト内にある
ミラーやドアノブもメッキ仕上げだフロントウインドーは丸みを帯びた形状
ワイパーはエアロカバーが装着され現代的だ燃料はレギュラーガソリン対応、代替燃料にも対応ラジオのアンテナがルーフ前方中央に付く
メッキのルーフレールが標準装備リアウインドーはプライバシーガラス仕様。ワイパーも付くリアゲートに付くシボレーのエンブレム
車名の「HHR」と輸入元の三井物産オートモーティブのシールグレードの「LT」の前には代替燃料対応の証、FLEXFUELのバッヂが装着されるテールパイプは左側に1本出し
ブレーキランプとターンシグナルを2つの円形のランプで表示するハイマウントストップランプも中央にある
バックライトはバンパー下に中央に付くエンジンは横置きの2.2リッター4気筒DOHC
ホイールはスチールにメッキ仕上げのホイルキャップが付く。タイヤサイズは215/55 R16

 

室内はブラックを基調にメッキやシルバーのアクセントがある
シンプルな運転席からの視界。ダッシュボードが手前に傾斜しているのでブラックでも薄暗さをあまり感じないナビゲーションシステムなどはないが、ブラックで統一されたエアコンやオーディオなどの操作パネル
エアコンの吹出しもメッキ仕上げだパワーウインドースイッチは一般的な配置のものが運転席にあるメッキのドアレバー
ステアリングホイールにはリモコン操作ボタンが並ぶメッキとレザー仕上げのシフトノブATなので2ペダル
シンプルながらメッキでデザインされたメーターパネル。水色のデジタル表示がアメリカンシートはレザー仕上げパワーシートだが、リクライニングは手動
フラットなリアシートリアシートは背もたれを前を倒すと荷室が広がる室内は比較的広い
天井はグレー。ハイルーフ風デザインのため、天井高が高く感じられるルームライトは中央にある。バイザー裏のミラーは左右にあるが照明はない収納スペースごと開くグローブボックス
ラゲッジスペースはスクエアな形状だシートを倒すことでスペースを拡大できる
マットを外せばカジュアルに使いこなすこともできるトレイを上段にセットすることもできる

 


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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/

(正田拓也/Photo:鈴木広一郎)
2011年 4月 11日