スーパーカー・ツーリング

走っている姿がやっぱりカッコイイ! 走行中のポルシェやフェラーリを見てはつくづくそう思いました

 クルマは……とりわけスポーツカーは、やっぱり走っている姿が美しい!

 先日、スーパーカー好きの集団「アックスツーリングクラブ」(群馬)のツーリングに参加させていただきました。クラブのツーリングは年に2回開催されており、私が会長さんのお誘いで参加させていただくのは、今年5月に続いて2回目でした。

 フェラーリやランボルギーニ、ポルシェなど、路上で1台と出会うだけでもワクワクするようなクルマたちが集まって走る姿は、仮に偶然走行中に出会っただけでも興奮すること間違いなし。高速道路のSAの隅に少しずつ集まり、最後のメンバーが合流するころには、ドライブの休憩に立ち寄った方たちもわざわざ見にこられるほど。一時ではありますがスーパーカーショーのような華やかさに心踊らされました。

オレンジ色のディアブロはたくさんのフェラーリの中を走っていても、存在感の大きい1台でしたフェラーリ308に乗るお2人は揃って集合場所に合流!

 しかし、特にこのテのクルマたちは、やはり走っている姿が美しくカッコイイ。今回のツーリングの目的地は、御殿場のとあるホテルのレストラン。美味しいランチがいただけるレストランやホテルを目指し、集合場所のSAから次々と走行を再開するクルマたち。お行儀よく連なり、ときに走行車線から追い越し車線へと車線変更し、私の脇を通過していく様子を見るたびに、「オ~ッ!」とか「うーん、いいですねぇ」なんて声をあげてしまいました。

 富士山に向かって道が伸びているような風景の中に、360モデナやカレラGTなどが見えると、すかさずシャッターを押す私。いつまでも眺めていたいと思うほど、ウットリさせられました。エンジン音もたまりません。

本当はこの後で走行車線に移動する瞬間がカッコよかったのですが、ちょうどいい写真がなくて残念!個人的にも好きな富士五湖有料道路から眺める富士山。ススキの様子からも秋のドライブ気分が楽しめました

 20年以上続くこのツーリングクラブの現在の会長さんは、松永さんとおっしゃいます。先代であるお父様から会社を受け継ぎ、品行方正かは定かではないけれど(松永さんすみません(笑))お仕事を精力的にこなし、趣味のクルマを楽しんでいらっしゃる。

 松永さんはフェラーリやランボルギーニなどを購入できるわけで、私とはエンゲル係数だって桁違いですが、かつて私がレースに夢中になっていたころの仲間たちがそうであったように、素直に自分が手に入れたクルマたちを愛し、ライバル車たちに興味を持ち研究し、走らせては楽しんでいるクルマ好きぶりに共感を抱けるステキな方なんです。

 周囲の方たちも同じタイプが多い様子。共通の趣味を持つ方たちが年に2回集まり、楽しむこのツーリングに同行させていただき覗き見している私は、そんな皆さんの様子を眺めているだけで、嬉しくなってしまうのです。

 松永さんがフェラーリやランボルギーニなどを好む理由は“刺激”だそうです。デザインや音に魅せられ、とくにこだわりが強いのは“エンジンが後ろにあること”なのだとか。つまりFRのようにフロントのボンネットの中にエンジンが収まっているクルマには興味ないのだそうです。「技術的にどうのこうのとか、走るといったって自分は“走り屋系”じゃないけれど、やっぱりMR系のモデルに惹かれる」とおっしゃいます。

 ずっと憧れていたスーパーカーを初めて手に入れたのはフェラーリの512TRだったそうで、その車名を口にしたとき、嬉しそうに懐かしみニンマリする松永さんの笑顔はとても共感の抱けるステキな笑顔でした。こういう気持ちは金額ではありません。果たして、ここに集まる方たちの誰もが憧れのクルマを手にし、ツーリングって言うステキな時間を共有できる仲間がいるのは本当にいいなぁと心から思えたのでした。

 季節は冬に向かっていますが、秋から初冬に向かって週末の郊外の路上ではアックスツーリングクラブのような面々がツーリングを楽しむ光景に出合うチャンスも少なくありません。後日、東名高速を走る数台のフェラーリを見かけ、再び「お~っ!」とか「いいねぇ~」なんて声を発しながら、「またどこかでクラブミーティングでもあるのかな?」なんて考えた私。路上での偶然の出会いからそんな思いを巡らす日々がも少し続きそうです。

ホテルの駐車場に到着!ポルシェターボもいいですなぁ~ピニンファリーナがデザインした360も美しい
私がとても嬉しく微笑ましく眺めていたのは612スカリエッティに4人フル乗車で参加していた方たち。前回も同じメンバーでこのツーリングに参加されていました。楽しそうでしょう?

飯田裕子のCar Life Diary バックナンバー
http://car.watch.impress.co.jp/docs/series/cld/

(飯田裕子 )
2011年 11月 18日