愛車にアナログ電波時計を手軽にセット
「アナログ電波時計〈ミッキー〉WD-181」
メーカー:ナポレックス
購入価格:3480円

 

アナログ電波時計〈ミッキー〉WD-181。文字盤に(c)DISNEYと表示されているとおり、正規のライセンス製品。ダッシュボード上に取り付ける際は、エアバッグと干渉しない位置に設置すること

 クルマでの移動に限らず、「今何時かな?」とか「ここからあそこまで何時間かかったかな?」と、時刻を確認する機会は頻繁に発生する。もちろん、ほとんどのクルマに時計は標準装備されているし、普段から腕時計を身に着けている人も多いだろう。

 そうしたとき気になるのは、「果たしてこの時計の時刻はあっているのか?」ということ。腕時計や置き時計では、電波を受信して常に正しい時刻を表示する電波時計が増えてきているものの、クルマに標準装備されている時計は、ほとんどが電波時計になっておらず、正しい時刻を知るためには定期的な補正作業が必要になる。例外はカーナビ利用の時計で、GPS受信の仕組みから常に正しい時刻が表示されている。

 まあ、今時の時計はクォーツ時計になっているので、それほど表示時刻が実際と食い違うことはないのだが、それでもやはり常に正しい時刻を表示しておきたいという人にお勧めなのがカー用電波時計。こういう需要は多いようで、デジタル式やアナログ式、温度計一体型などさまざまな種類のものが発売されている。

 今回紹介するのは、ナポレックスの「アナログ電波時計〈ミッキー〉 WD-181」(以下、ミッキー電波時計)。写真を見てもらえば分かるとおり、ミッキーマウスのシルエットがデザインされたアナログ電波時計だ。

 このミッキー電波時計は、福島局(40kHz)、九州局(60kHz)の2局に対応する電波時計で、日本のほとんどの地域で時刻合わせのための標準電波を受信できる。文字盤下部にはデジタルで時刻を表示できる部分があり、いわゆるアナデジ表示の時計となっている。

 デジタル表示部には、12時間制/24時間制の時刻のほか、日付を表示できアラーム機能も装備。ストップウオッチ機能やタイマー機能はないが、クルマの中で使う場合は、あまり多機能になっても使い方が煩雑になるだけだし、何よりも正確な時刻表示が望みなので問題はまったくない。

12時間制の時刻表示では、AM/PMを表示。正直、自分にはすぐに読めないほどの小ささ時刻を表示するなら、24時間制のほうが読み取りやすい。時刻表示の右にあるパラボラアンテナのアイコンは、電波を受信したことを示す12時間制と24時間制の表示切り替えは背面のボタンを用いる
日付表示。曜日も表示されるアラーム表示。あらかじめ設定した時刻にアラームが鳴る本体上部には、アラームを一時的に止める「SNOOZE(スヌーズ)/LIGHT(ライト)」ボタンを装備
SNOOZE/LIGHTボタンを押すと、青いLEDバックライトが4秒間点灯する暗いところだと、このように見える。アナログ表示は蓄光塗料などが用いられておらず読み取れません

 本体サイズは、56×43×73mm(幅×奥行き×高さ)と適度な大きさ。直径38mm(実測値)の文字盤はとても見やすく、ミッキー手袋の短針と長針もかわいい。ただ、短針はともかく、長針が指している分の表示が分かりづらく、慣れるまではデジタル表示は時刻表示にしておくのがお勧めだ。

 このミッキー電波時計はボタン電池式のため、シガーソケットを利用する電波時計と違って取り付けも非常に簡単。取り付け台の底面にあらかじめ付いている両面テープを利用すればよいだけだ。時計本体が前後にスイングし、また時計部分は360度回転するため、取り付け場所もあまり選ばない。電池も説明書を読むと約1年動作可能とのことなので、頻繁に電池を取り替えるようなこともないだろう。

時計本体は前後にスイングする取り付けは底面の両面テープを用いる
時計本体と取り付け台座は分離可能。電池交換のための配慮時計本体背面。ボタンは左からデジタル部の表示を切り替える「MODE(モード)」ボタン、時刻やアラームのセットに使う「SET(セット)」ボタンと「ADJUST(アジャスト)」ボタン、電波受信を行う「RECEIVE(レシーブ)」ボタン電池は、CR2032ボタン電池を用いる。購入時に付属
時計本体は360度回転するため、取り付けの際に便利。10度ごとにクリックストップするようになっている

 ミッキー電波時計は、電池式のため手軽に導入でき、常に正しい時刻を刻んでいるという安心感を得られるのはよいところだし、ミッキーマウスの手が時を刻むのを見ているのは意外と楽しい。ミッキーマニア以外にもお勧めできる電波時計だ。

(編集部:谷川 潔)
2010年 5月 14日