暗いダッシュボード下を明るく照らす
クリスタルランプ 2LED「NZ743」
メーカー:カーメイト
価格:オープンプライス(購入価格1400円)

 

クリスタルランプ 2LED「NZ743」のパッケージ

 夜のドライブ中に、手元にちょっとした明かりがあると助かることがある。飲み物を手にしたり、カーナビのリモコンのありかを探したりする時などだ。こんな時、天井にあるルームランプが使えるが、走行中に車内全体を明るくすると、フロントウィンドーの車内側が鏡のように反射してしまって見にくくなるためとても危険。また、そうならないように特定位置に絞って明るくするマップランプが装備されている車種もあるが、いずれにしても運転中に点灯させるには明る過ぎるように感じる。

 このような手元にちょっとした明かりが欲しい場合に便利なのが、シガーソケットに差し込んで使うタイプのコンパクトライトだ。シガーソケットは、どちらかといえばダッシュボードの下側に位置しているため、その近辺なら小さな明かりがあっても、フロントウィンドーに反射することはない。この手のライトは、電源ラインに直接分岐接続して本格設置するタイプもあるが、シガーソケットに接続するタイプは、手軽に設置して使えるというのがポイントだ。

クリスタルランプ 2LED本体。とてもシンプルな作りシガーソケットに差し込むだけで準備完了なので、手軽に使えるのがポイントソケットのプラグ部分に安全対策のためのヒューズが内蔵されている

 今回紹介するカーメイトの「クリスタルランプ 2LED」は、その名のとおり電球に高輝度LED(発光ダイオード)を使ったライトだ。消費電力は0.24Wとムギ球を使ったタイプより1/3程度省電力になり、キレのいいシャープな光が得られる。またLED自体、フィラメントが切れることがないので長く使えることを期待できる。以前に似たような小型ランプでムギ球のタイプを使っていたが、意外に早く電球が切れてしまったという経験もあり、今回LEDのライトを選んだ。

 ライトは下側を照らす構造になっており、LEDの性質上光が拡散しにくいので、プラスチックのクリアパーツを使って周辺も明るく見せる工夫がされている。クリアパーツのエッジがジュエリーのようにカットされていてキラキラ輝くので、インテリアとして見た目的にも楽しめるだろう。

 ネーミングに「2LED」とあるのは、白と青の2色のLEDが用意されていて、ランプ部にあるスイッチで切り替えて点灯することができることを意味している。点灯するLEDはあくまでも1灯だ。

点灯させると、プラスチックのクリアパーツのエッジが光り美しいランプ部の下面に小さなスイッチがあり、ホワイトとブルーの発光色を切り替えることができる

 シガーソケット部からは自立するフレキシブルチューブの軸があり、曲げることで自由な位置に光源を向けられる。堅めの感触で角度を付けた形状のままでキープでき、好みの位置に持っていける。適度な堅さのため、振動で激しく揺れることもなかった。

 ランプは、カーソケット上部に付けられたスイッチでON/OFFできる。単純な機能だがこの位置やスイッチの操作感が意外に大切で、多くはランプ部分に小さなスイッチが(このモデルではランプ部に色の切り替えスイッチがある)付いているのだが、これだと不安定な位置を手探りすることになりスイッチも動かしにくい。点けっぱなしではなく、素早くライトを点灯させたい場合にイマイチ操作しにくいのだ。シガーソケットのプラグ部分にあるプッシュスイッチであれば、手探りでも操作しやすい。

プラグ部分のプッシュスイッチでランプのON/OFFをする手探りで点灯させる場合でも操作がしやすいスイッチ位置
フレキシブルチューブを自由な方向に曲げて、使いやすい位置に向け固定することが可能。かなり鋭角な曲げ方もできた夜間に点灯させた状態。LED1灯とは思えないほど広範囲に明るい。手元下を確認するには十分の明るさ

 実際に点灯させてみると、高輝度LED特有のシャープでキレのある光で、1灯にもかかわらず意外にも広い範囲が明るくなる。小物入れや灰皿、足下周辺をほんのりと照らすには十分な光量だ。装着した車では、ギアチェンジレバーの前に小物入れがあるのだが、その周辺を照らすのにちょうどよい光量だった。ブルーに切り替えるとかなり派手な印象になるので、ホワイトで使うことにした。

 LEDの上面部は覆われていて、直接上側を照らすことはないが、クリアパーツのエッジも光るため上側にも光が届く。取り付け位置によっては運転中にまぶしく感じることもあるかも知れない。その場合は、必要な時のみ点けるといった使い方がよいだろう。

 夜のドライブが多いなら、室内での小物の確認がしやすくなるのでとても便利になる。シガーソケットを遊ばせているなら、ぜひ使ってみることをお勧めしたいアイテムだ。

(村上俊一)
2010年 7月 2日

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