トピック
ナヴィック、エンジン内部の摩擦面を改質するオイル添加剤「マッハワン」
早稲田大学理工学術院総合研究所の特許技術を応用
- 提供:
- 株式会社ナヴィック
2020年1月14日 00:00
- 2019年11月19日 発売
- 200ml 8000円(税別)
- 100ml 4800円(税別)
ナヴィックは、アカデミーテクノ・サイエンスが開発したエンジンオイル添加剤「マッハワン(MUCH-1)」の販売を開始した。価格は200mlが8000円(税別)、100mlが4800円(税別)。
特許技術の応用によりエンジン内部を改質するというマッハワンは、自動車のエンジンオイル投入口から注ぐだけで、加速・燃費・エンジン寿命を向上するというもの。一般的なエンジンオイル添加剤が極圧剤などによって摩擦を低減するのに対し、マッハワンではエステル系(グループ5)をベースに天然鉱石を含有。この鉱石がある一定の温度になることで金属表面に結合し金属そのものを改質するという。
早稲田大学理工学術院総合研究所との共同研究によって国内で特許を取得。その技術を自動車用に応用することでできたマッハワンは、自動車エンジン内のピストン・シリンダー部分など、金属同士が接触する部分に作用。摩擦面の金属表面を改質し、金属同士の摩擦抵抗を低減することによって、エンジン自体の出力やトルクを向上させるという。
エンジン性能が改善される理由
早稲田大学理工学術院総合研究所 濱義昌名誉教授は「ガンマGDX」と呼ばれる平均1μmに粒子化した天然鉱物の粉体をマッハワンに含有させ、エンジンオイル投入口から投入することにより、エンジン内部の金属表面組織を硬くなめらかに改質することに成功した。
その結果エンジンピストン・シリンダー部分において、不要な摩擦力が低くなり、安定した駆動が得られ、エンジン自体の性能を最大限まで引き出すことが可能となった。
マッハワンがエンジン内部の金属表面を改質する仕組み
エンジン内部のピストンリングとシリンダーは常に激しい衝突を繰り返し、金属表面の極めて微少な突起同士がぶつかり合い、さまざまな形状に変化している。それがピストン運動の抵抗力となり、燃費や出力の妨げとなっている。
マッハワンを入れると、摩擦によって削られた極めて微少な金属摩耗粉がマッハワンの成分と摩擦エネルギーにより化学変化を起こし、固く滑らかな新しい組織を形成し金属表面と結合する。それが何度も繰り返されることで、油だまりのクボミは残ったまま、金属表面の突起部分だけが滑らかになっていく。
このとき反応せずにオイル中に残ったマッハワンの成分は、エンジンオイルの潤滑性能を妨げることなく、あらたに摩擦によるエネルギーが発生するまでエンジンオイル内にとどまり続ける。
エンジン性能向上をテストで確認
本商品は実際のエンジンテストでも出力とトルクの向上が認められたという。
テストに用いたのはトヨタ自動車の「クラウン ロイヤルサルーン3.0」。まずは素の状態の2JZエンジン出力とトルクを計測すると結果は、最高出力205.1PS 最大トルク29.1kgfmだった。そこにマッハワンを注入し、1000km走行後と3万km走行後のデータを計測した。ただし、3万km走行のケースでは、途中で1回マッハワンを追加注入したとのこと。
結果は、最高出力は1000km走行後、3万km走行後、どちらも約7.5PS上昇。最大トルクはどちらも約2.3kgfm上昇した。特に計測結果を見ると、最高出力の出る高回転領域ではなく、一般的な走行時に使われがちな1500rpmから4000rpmの実用領域で向上しているのが分かる。つまり、普段の街中での走行において、今までよりもアクセルを踏み込まなくても、今までと同様の馬力とトルクが得られることを意味する。さらにもっとも距離を走った3万km走行後が一番よい数値を出しているというのも特筆すべき点であろう。
また、エンジン排気ガス測定値とエンジン圧縮圧測定値(Mpa)にも改善が見られたという。テスト環境では製品投入後すぐに一酸化炭素/COと炭化水素/HCの数値が大幅に下がった。これはガソリン成分がほぼ完全燃焼していることを示している。しかもその効果は3万km走行後もずっと維持されていることがテスト結果から見られる。
また、エンジン各気筒ごとの圧縮圧測定結果では、マッハワンを入れて3万km走行したエンジンは、すべての気筒で注入前を上回る圧縮圧を出している。つまり、車両や試験条件によって異なる場合もあるが、今回のテストケースでは、走行距離が伸びるほどに数値が改善されていく傾向が見えたと言える。
燃費も向上
マッハワンは、燃費の向上も期待できるという。テストでは、10万km走った排気量1.8リッターのクルマにマッハワンを注入し、その後5万km走る間、給油する度に燃料1Lあたりの燃費をチェックしたという。以下がそのグラフで、走行距離が伸びるにつれ、燃費が向上しているのが見てとれる。
※以上のデータは「早稲田大学 理工学術総合研究所」のデータとなり、試験条件により異なる場合もある。
レーシングドライバー松田秀士氏も推薦。全く新しい技術で開発されたエンジン添加剤マッハワン
Car Watchでもおなじみのモータージャーナリスト 松田秀士氏も、自らが参戦するレーシングマシンでマッハワンを採用しているとのことで、以下の様にコメントしている。
松田秀士氏コメント
このマッハワン、まったくこれまでのエンジンオイル添加剤とは違います。一般的にエンジンオイル添加剤というと、エンジン内部でオイルと一緒になってコーティングをして、摺動抵抗(しゅうどうていこう)と言いますけれども、中のフリクションや摩擦抵抗を抑えて燃費をよくするというものがほとんどです。
しかし、マッハワンはコーティング剤ではありません。コーティングするのではなくエンジン内部の金属を改質します。改質すると金属と金属が更に強くなり、その結果摩擦抵抗を減らしてくれます。
マッハワンを入れる事によって、燃費、エンジンの性能(レスポンスなど)、寿命が延びます。何故かというと、エンジン内部の金属表面が改質されるためです。例えばかなり距離を走ってしまったエンジン、5万km、10万km走ってくたびれてきたクルマにマッハワンを注入するとエンジン内部の金属面が改質され、ほとんど新車の時、または新車時以上の状態にすることが期待できます。
エンジン添加剤を愛車に入れるのは不安だと思われる方もいるかもしれませんが、今日、私はミニチャレンジというレースに出ていて、このミニチャレンジの車両にも、エンジン、トランスミッションにも注入していて、燃費がよくなり、エンジンのレスポンスもよくなり、ターボチャージャーのレスポンスも上がりました。
レースでは極限の状況までエンジンを回して、極限の負荷をかけて走ります。その中でも全くトラブルは出ていないし、逆にエンジンの性能がよくなっている。このマッハワンはそう言う意味でも全く新しい、今までになかったエンジン内部を改質する、更に耐久性も上がる、そう言う新しいエンジンオイル添加剤です。
※インタビュー取材は2019年09月21日 富士スピードウェイ MINIチャレンジJapan ピットにて。
マッハワンの使用方法
マッハワンは、エンジンオイル投入口から注ぐだけでかんたんに利用でき、高い信頼性の特許取得技術で愛車の走りを改善させることが可能。
使用方法
1:使用前に容器をよく振って混ぜる。
2:エンジンオイル注入口より、200ml(エンジンオイル量の5%)を投入。
3:投入後は、エンジンオイルキャップを必ず閉める。
4:エンジンを改質し製品の効果を発揮させるため、製品投入後すぐに20km以上走行。
5:効果の維持・向上のために、オイル交換ごとに100ml(エンジンオイル量の2.5%)の使用を推奨。
仕様(容量200ml 100ml 共に)
用途:ガソリン車・ディーゼル車(4ストローク)
成分:化学合成油・無機微粒子
生産国:日本
※クルマ、オートバイ(2サイクル除く)、船舶、建設機器などのエンジンにも使用可能