2015フランクフルトショー
マツダ、既存の概念・枠組みを“越える”新コンセプトモデル「越 KOERU」世界初公開
「魂動の真髄である“生命力”とともに、研ぎ澄まされた“品格”の表現にチャレンジした」と小飼雅道社長
(2015/9/16 07:55)
- 2015年9月19日~27日(一般公開)
- 独フランクフルト Messe Frankfurt
マツダは、フランクフルトモーターショーの会場でクロスオーバーのコンセプトモデル「マツダ 越 KOERU」をワールドプレミアした。会場ではマツダモーターヨーロッパ社長兼CEOのジェフリー H.ガイトン氏とともに、マツダ 社長兼CEOの小飼雅道氏が来場して挨拶を行った。
小飼氏は、「2012年に導入した新世代SUV『マツダ CX-5』以降、マツダは新世代技術『SKYACTIV TECHNOLOGY』およびデザインテーマ『魂動-Soul of Motion』を一貫して反映した新商品を導入することにより、新しいマツダブランドの構築に取り組んできました。本日このマツダスタンドには、最新モデルとなる新型『マツダ MX-5』オープン2シーターを含む、新世代商品6車種をすべてそろえました。いずれのクルマも、そのデザインや走行性能が大きく評価され、数多くの自動車賞を受賞。マツダのビジネス成長およびブランド向上に大きく寄与しています」と、これまでの取り組みについて振り返り、それらが高い評価を受けていることを報告。
そして今回世界初公開となった「越 KOERU」については、「越 KOERUはここ欧州、そしてグローバルに成長を続けるクロスオーバーSUV市場における、マツダの新たな挑戦。その名が示す通り、このコンセプトモデルは『既存の概念・枠組みを越える(KOERU)』ことを意図しています。このコンセプトカーには、マツダのデザインテーマ『魂動』の真髄である“生命力”とともに、日本の伝統的な美意識にも通じる、研ぎ澄まされた“品格”の表現にチャレンジしています」とその特徴について語る。
また、「越 KOERUには最新のSKYACTIV技術を採用しており、マツダらしい人馬一体の走りを提供するとともに、プレミアムな外観にふさわしい乗り心地や静粛性を実現しています」と述べたほか、「この越 KOERUにとどまらず、今後もマツダは商品ラインアップ全体の進化に挑戦を続けることによって、マツダブランドの魅力向上に努めてまいります」と、今後の抱負についても語っている。
今回の越 KOERUは、エクステリアデザインの新たな提案として発表されたコンセプトモデルで、魂動デザインをさらに進化させたものになっている。具体的には、存在感を高めたシグネチャーウイングで強い意志を、LED導光たリングを採用したヘッドランプで生命力に満ちた瞳を表現。さらにタイト感のあるキャノピーと抑揚のあるボディーデザインによってスピード感を強調しているという。
ボディーサイズについては4600×1900×1500mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2700mmとアナウンスされており、ホイールベースは「CX-5」と共通ながら、全長は60mm長く、全幅は60mm広い。さらに全高については、「CX-3」と比べても50mm低くなっており、コンセプトモデル用の21インチホイール(タイヤサイズ:265/45 R21)も相まってロー&ワイドを強調したスポーティなデザインに仕上がっている。
この越 KOERUのデザインについては、別の記事でもう少し詳しく紹介したい。
【お詫びと訂正】記事初出時、CX-5のボディーサイズに誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。